厚生労働省は5日、年金特別会計の2021年度収支決算を発表した。時価ベースで、会社員や公務員が加入する厚生年金は9兆8478億円の黒字、自営業者らが加入する国民年金は2303億円の黒字を確保した。
積立金の運用が好調だったことが主な要因で、いずれも2年連続の黒字。積立金残高は初めて200兆円台となり、過去最高を更新した。

 国内外の株価上昇などを受け、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用益が20年度に続き好調に推移。厚生年金の運用収入は9兆5174億円、国民年金は5319億円に上った。
 21年度末の積立金残高は時価ベースで10兆781億円増の204兆6256億円。内訳は厚生年金が194兆615億円、国民年金が10兆5642億円だった。

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