新型コロナウイルスに感染して必修の授業を休んだところ、救済措置がなく単位が認められなかったとして、東京大教養学部前期課程(理科3類)2年の杉浦蒼大さん(19)=東京都豊島区=が4日、東大のハラスメント防止委員会に救済を申し立てたと明らかにした。医学部進学を目指しており、このままでは留年するため、大学側に決定の取り消しを求めている。

 このため、必修科目「基礎生命科学実験」(全6回)の5月17、24日にあった授業を欠席。症状が落ち着いた25日になり、担当教員にメールで欠席理由を伝えたが、17日の補講措置は認められなかった。授業当日の午前11時までに欠席届を提出しなければならないと教員が定めたルールに反したのが理由という。診断書の受け取りも拒否されたとしている。6月に成績発表があり、単位が不認定だったことがわかった。

(中略)

 一方、東大教養学部は毎日新聞の取材に対し「(単位不認定は)17日の欠席によるものではなく、リポートなどにかかる評点の合計が『可』(50点)以上の基準に満たなかったため」とし「評価は適切なものと考えている」と回答。成績の減点については「17日の評点について他の学生の点数と入れ違って入力されるミスがあり、(杉浦さんの成績に)本来より高い点数がついていたため、正しい数字に修正した」と理由を説明した。【遠藤大志】
https://mainichi.jp/articles/20220804/k00/00m/040/357000c

東京大学教育学部長
> 当該学生は5月17日の授業を欠席申請なく欠席
> 当該学生が「所定の 手続きは知っていたが、症状が重篤でそれができなかった」と主張するとするならば、当該学生が5月 17 日夕刻に ITC-LMS にアクセスしていることが確認されていますので、所定の手続 きを取れないほど重篤であったとは認めがたいと考えています。
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/20220805_soubun-announcement.pdf