朝日新聞 9/13(火) 6:08

 ブラジル北東部のピアウイ州に住む女児(11)が親族から性的暴行を受けて妊娠する出来事があり、大きな波紋を呼んでいる。この女児は1年半前にも同様の理由で妊娠したが、母親が中絶を認めず、男児を出産していたためだ。地元メディアなどが伝えた。

 大手紙フォーリャ・ジ・サンパウロなどによると、女児は2021年1月、いとこ(当時25)から性的暴行を受けた。妊娠が判明したのは2カ月時点だったが、女児の母親(29)は「医者に反対された」として認めなかったという。女児は同年9月に男児を出産した後、学校に通わなくなり、心理カウンセリングも拒否するようになった。いとこはその後、何者かによって殺害されたという。

 母親との関係が悪化した女児はその後、州内のシェルターで保護されたが、再び性的暴行を受けたことが今月9日に発覚した。妊娠3カ月であることも判明したが、母親は今回は「中絶は罪だ」として認めていないという。容疑者は女児と同じ部屋で寝泊まりしていたおじで、現在は行方が分かっていないという。

朝日新聞社
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メキシコ市で2019年9月、「マレア・ベルデ」と呼ばれる、中絶の条件緩和を求める市民運動に参加する人たち=ロイター
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