ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は18日、ロシアとの停戦交渉や首脳会談について、「今の時点で(実施する)意味はない」と述べ、否定的な考えを示した。ウクライナのウクラインスカ・プラウダ紙への取材にコメントした。

 同紙によると、ポドリャク氏は、ロシアには十分に余力がある▽ロシアにとって会談は「伝統的なゲーム」に過ぎず、結局は(ウクライナへの圧力を)エスカレートさせる▽ロシアは(侵攻を巡る)大規模な犯罪の責任を負わなければならない――などの理由から、現時点でウクライナ側が交渉を受け入れるメリットは少ないと主張した。


 そのうえで「我々の関心は占領地の解放、ロシアの戦術的な敗北、大規模な法的手続きだ」と強調。ロシア軍が完全撤退したうえで、ウクライナへの賠償などが議題となれば、首脳会談に応じる方針だという。

 プーチン氏は16日、ウズベキスタンで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議後の記者会見でゼレンスキー大統領との会談について「ウクライナ側が拒否している」と述べていた。

毎日新聞 2022/9/19 11:16(最終更新 9/19 11:16) 673文字
https://mainichi.jp/articles/20220919/k00/00m/030/067000c