子宮がない女性の出産を可能にするための子宮移植の臨床研究について、慶応大のチームが24日、同大の倫理委員会に研究の計画を申請した。年明け以降、審査がはじまり、来年度中の研究開始をめざす。

 子宮移植は日本医学会の検討委員会が昨年7月、臨床研究の実施を容認する報告書をまとめた。計画が申請されたことで、国内初となる実施に向けて一歩を踏み出した形だ。

 チームによると、対象は「子宮性不妊症」の20~30代の女性3人。生まれつき子宮がない「ロキタンスキー症候群」の患者や良性腫瘍(しゅよう)などで子宮を摘出した人が想定される。がん治療で子宮を摘出した人は今回の対象として想定していないという。

 計画が認められれば、参加者を募集する。子宮移植を実施する前に、体外受精で妊娠可能な受精卵ができることや、パートナーの継続した理解と協力が必須との理由で法律上の婚姻関係があることなどを条件とする。

 子宮は、健康で、実母など親…(以下有料版で、残り319文字)

朝日新聞 2022/11/24 19:49
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQCR4QMMQCRUTFL006.html?iref=sptop_BreakingNews_list