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2022-12-08 20:35:00

長野市の「青木島遊園地」。2023年3月に廃止されます。きっかけは1軒の住民からの「子どもの声がうるさい」という苦情。一部メディアが報道するとネット上などで波紋が広がり、市が経緯を説明する事態となりました。子どもの遊び場で何が起きているのか取材しました。

長野市青木島町の「青木島遊園地」。夕方の時間帯ですが、子どもの姿はありません。

隣の児童センターでは、中で遊ぶ子どもたちの姿が。2021年3月から遊園地で遊ぶことをやめました。

青木島児童センター館長:
「子どもは外で元気に走り回って迎えに来るまで過ごしてもらうのが一番楽しいと思うんだけど、それは残念だし子どもに申し訳ない」

(記者リポート)
「こちらの遊園地は来年3月をもって廃止が決まりました」

遊園地ができたのは2004年。地元からの要望で造られました。

周りには児童センターや保育園、小学校もあり子どもの遊び場としては絶好の場所でした。

実際、子どもたちが毎日40〜50人遊び、にぎわっていました。

しかし…

(近隣住民から市への苦情)
「子どもの声がうるさい」

まもなく、近隣の1軒の住民から市に苦情が寄せられるようになります。

長野市の担当者:
「ボールの宅地への飛び込み、宅地内の植栽の踏み荒らし、夜間は花火の音も発生したと聞いている」

市は住民の家になるべく近づかないよう、ツツジを植えたり、出入口の場所を変えたりした他、児童センターにボール遊びを禁止にするよう求めるなど対策を講じてきました。

ただ、苦情は収まらず、2021年3月には住民が直接、児童センターを訪れました。

(近隣住民から児童センターへの苦情)
「子どもを静かに遊ばせるよう、よく考えてほしい」

「静かに遊ばせる方法は難しい」とセンターは子どもたちに遊園地を使わせない方針を決めました。

青木島児童センター館長:
「いろんな苦情があったので、それを対応するのもなんかね。へきえきとしてしまうので、そういうことであれば使わない方がいいだろうと」

センターの子どもが遊ばなくなると次第に利用者は減少。

草刈りなどの管理はセンターの職員や保護者が担っていましたが、止めることにしました。

また、この場所の借地で税金を払い続けなければいけないことも理由の一つとしています。

この問題を一部メディアが報じるとSNSなどで波紋が広がり、市には1週間で230件を超える意見が寄せられました。

「なぜ廃止するのか」「残してほしい」「1人の意見で決めていいのか」という声が多かったものの、経緯について説明すると理解してもらえたということです。

市は8日、報道陣に対し説明会を開く事態に。「話し合いを続けたが解決策を見いだせなかった」などと話しました。

長野市の担当者:
「われわれとすると、遊園地を造ったら使ってほしいし、子どもたちには遊んでほしいという思いが強いので、本当に残念なんですけど、他に選択肢がなかった。われわれとしても非常に苦しい判断」

2023年3月に廃止が決まった青木島遊園地。

苦情を寄せた住民はNBSの取材に…

苦情を寄せた住民:
「18年間毎日、私たちも我慢してきた。私たちは廃止にしてくださいとは言っていない。児童センターが決まった時間に外に出て拡声器とか使って、みんなを遊ばせている、そういったことに対して言った。使い方をちゃんと考えてくださいと言った。廃止決定はびっくりした」

市によりますと、この住民に対する誹謗中傷もあるということで、絶対にやめてほしいとしています。

青木島遊園地は2023年3月の廃止に向け、まもなく工事が始まり使えなくなるということです。

※青木島遊園地について(長野市より)
・都市公園法に基づく「都市公園」ではなく、長野市が地元の要望により設置している「遊園地」
・地元区長会からの要望により、2004年4月1日に開設
・面積1376平方メートル

★1:2022/12/08(木) 22:53
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