NTT東日本の通信ケーブルを燃やしたとして、警視庁捜査1課は9日、千葉県船橋市三山の無職、釜付敦史容疑者(46)を建造物等以外放火や有線電気通信法違反などの疑いで逮捕したと発表した。ケーブルは固定電話やインターネット回線用で、周辺地域では一時、通信障害が起きた。


 逮捕容疑は11月20日午後3時10~35分ごろ、東京都中央区日本橋本石町1で、地下にあるNTT東の通信ケーブルに何らかの方法で火を放ち、焼損させたとしている。「覚えていません」と容疑を否認しているという。

 捜査1課によると、ケーブルは、地下約1・3メートルにあり、地上から延びている点検用の穴(縦60センチ、横120センチ)を通じて火が放たれたとみられる。ケーブルが焼けたことで、180回線に通信障害が生じ、復旧まで約16時間かかった。穴の中からは、カセットボンベや固形燃料のようなものが見つかっており、捜査1課が動機や詳しい状況を調べている。【鈴木拓也】

毎日新聞 2022/12/9 12:28(最終更新 12/9 15:24)
https://mainichi.jp/articles/20221209/k00/00m/040/114000c