米国でマスク姿の人は少ないが、新型コロナウイルスの流行が終わったわけではない。
医療体制は逼迫し、閉店したままの店舗も。コロナに疲れ切った人が少なくない。AERA 2023年1月30日号の記事を紹介する。

「この3年、マスク、マスクと言われ、うんざりだ。もうマスクなんてどうでもいい」バーテンダー一筋50年のベージル・フェレオさん(70)は言う。

レストラン従業員のマナーやルールには厳しい人だ。トランプ前大統領のようなマスク反対派ではなく、これまでは従業員のマスク着用は必要と考えていた。
しかし、「マスク疲れ」がプロの彼を襲っている。


「マスクは、新型コロナだけでなく、インフルエンザやRSVの感染も防ぐ」とニューヨーク市衛生局はマスク着用を勧めている。しかし、正式な「勧告」には至っていない。

昨年春ごろからマスクがない「ポスト・コロナ」の生活が人々の間で定着した。
マスクの復活はクリスマス前の一時期だけで、休暇明けの現在はまたもマスクが姿を消している。


米国の新規感染者数は1月16日、5万9121人(1週間平均)で14日前との比較では横ばい状態。しかし、死亡者は562人(同)で同78%増と急増している。

米国での感染者数は過去3年間で計1億人、死亡者数は111万人に及ぶ。

(ジャーナリスト・津山恵子)(ニューヨーク)
https://dot.asahi.com/aera/2023012300052.html?page=1

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