コロナ後遺症の謎を解く鍵? スパイクタンパク質が引き金の「毛細血管を詰まらせる微小血栓」
ウイルスのスパイクタンパク質が引き金に、通常より壊れにくい血栓
ナショナル ジオグラフィック 2023.01.31
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走査型電子顕微鏡(SEM)による血栓の拡大画像。繊維状のタンパク質によってできた網に、
血小板(青紫)という小さな細胞片と赤血球が引っかかってできている。
毛細血管にできるものは微小血栓と呼ばれる。

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健康な血液中の微小血栓(左)と、
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新型コロナ後遺症患者の微小血栓(右)の蛍光顕微鏡画像。
新型コロナ後遺症患者にみられる血栓は、
血栓が自然に除去される「線維素(フィブリン)溶解」の働きを受けにくく、簡単には壊れない。

 新型コロナウイルス感染症から回復した後も、多くの人が悩まされるコロナ後遺症(罹患後症状)。
その仕組みを解明する研究が2年以上にわたって行われてきたなかで提唱された仮説の一つに「微小血栓」がある。
微小血栓ができて毛細血管がふさがれると、血液や酸素の流れに影響が生じ、様々な症状につながるという説だ。

 新型コロナ後遺症と微小血栓が関連している可能性を最初に指摘したのは、南アフリカ、ステレンボッシュ大学の生理学者イセレシア・プレトリウス氏のチームだった。
その後、氏らが2021年8月に学術誌「Bioscience Reports」に発表した研究で、
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が微小血栓の形成を誘発することと、こうした微小血栓は、人体に備わった血栓を溶かす仕組みでは壊れにくいことが示された。

 この研究に基づき、新型コロナ後遺症に苦しむ人の微小血栓を調べる試みが米国で行われている。
自らも後遺症の患者である研究者たちが行う共同研究「Patient-Led Research Collaborative」の設立に携わったリサ・マコーケル氏も、
2021年の研究について知ったときは興奮を覚えた。

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