※5/25(木) 11:01配信
ハフポスト日本版

国立感染症研究所は、性感染症の「梅毒」と診断された患者が、2023年に入って全国で5000人を超えたと発表した。

近年は増加傾向が続き、今年は5月の段階で既に5000人を上回った。梅毒に感染したらどのような症状が出るのか。また、感染経路や気をつけるポイントは何だろうか。

患者は都市部で目立つ
感染研が発表した「感染症発生動向調査」(速報値)によると、2023年19週(5月8~14日)に梅毒と診断された患者は、全国で218人。23年中に梅毒と診断された患者は、これで計5164人になった。

患者は都市部で目立ち、東京が最多の1332人だった。大阪699人、北海道305人と続き、愛知291人、福岡257人、神奈川229人などだった。

症状は?治療せずにいると……
梅毒は「梅毒トレポネーマ」という病原体による感染症。主に性行為によって感染するが、梅毒に感染している母親から妊娠・出産時に子どもへと感染する「先天梅毒」もある。

症状としては、感染して約3週間で陰部や口腔内などにしこりや潰瘍ができる。治療を3か月以上しなければ、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出る。

発疹は数週間以内に消えたり、再発したりを繰り返すこともあるが、これは梅毒が治ったわけではない。そのまま数年が経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生する。心臓、血管、脳など複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至る。

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