松本市に一風変わった自動販売機があります。飲料水の他に並ぶのは子どもに人気の商品です。ここでしか買えない、手作りの品が入っています。

■記者
「5つくらい商品が並んでますね。これにしよう。ビーズのキーホルダーが出てきました」

自動販売機があるのは、松本市にある障害者施設「マーメイドタバン元町」です。障害のある人を対象に、職業訓練や就労支援などを実施しています。

自販機は上の2段が飲料水ですが、下の段には施設に通う人が作ったぬいぐるみやキーホルダーが並びます。ほとんどの商品がなんと、100円です。

■マーメイドタバン元町 中村一芳所長
「いろいろ作るんですけどなかなか販売機会が多くない買って頂ける人に出来るだけ多く目にしてほしいということで自動販売機だと24時間並べておけるので導入した」

施設では、通所者が商品を作っていました。

■通所者
「欲しい人がいる近所に。うれしい」

ぬいぐるみを作るこちらの女性は。

■通所者
「自分が作った物をかわいいねとか、これが欲しいと言ってもらえるのはとてもうれしい。友達のプレゼントにしてくれる時がすごくうれしい」

先月オープンした施設1階の販売スペースでもアクセサリーや、キーホルダーを売っています。
中には、牛革を使ったカバンまで。

■中村所長
「障害者の作業所でもあるのでなかなか何をしているか分かりづらいと思う見てもらうことでこんな物を作っているんだなとかこんなことをやっているんだなと分かってもらうのはうれしい」

自販機を設置したのは、3年前。徐々に口コミで広がり、今では月に100個ほどが売れるそうです。

■中村所長
「この奥に旅館があってそこに高校生が合宿に来るんですけどその人とか近所に小学生とかに買ってもらっている。反応は上々かなと思っている」

一風変わった自動販売機は、地域の人の人気スポットになっています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3d9d30b41ccd75134a36251fd6e30d9605b60d4d