小泉純一郎は東大卒エリート20人の質問攻めにどう答えたか | 文春オンライン
コイズミ教授の東大白熱教室170分・講義録 #1 2018/04/12

次の総裁選、私は自民党のルールで出られない。
3年後には自民党総裁を辞めなければいけない。
その任期まで私にしかできないのは、郵政民営化だと思った。
郵政民営化は与野党いずれも反対、自民党から共産党まで国営維持を望んでいたんだ。

なぜなら、特定郵便局長会は自民党支持、職員でつくる全逓信労働組合は社会党支持、全郵政労働組合は民社党支持だった。
これらの全国組織が、選挙になると強力に動くんですよ。
つまり、全国にある郵便局が政治的に全政党を押さえちゃっている。

1995年に私が初めて自民党総裁選に出馬した時、橋本龍太郎さんに敗れた。
総理になった橋本さんが目指したのは行財政改革。
民間にできることは民間にやれ。みんな賛成した。
ところが、郵政だけは別にしたんだ。
郵便局も民間にできるのに、民営化しない。
郵政だけは例外。
郵政官僚の天下り、無駄遣いはひどいのに、これだけは岩盤だった。

それがずっと不思議でならなかったから、総理の時に郵政民営化をやろう、任期内に国民に聞いてみようと思った。
郵政民営化法案をつくったけど、案の定、国会では反対する議員が多くて、参議院で否決されたよ。
国会議員には反対されたけども、解散総選挙に打って出て、国民が支持してくれた。
だから民営化できた。2005年夏の郵政選挙、勝っちゃったんだよ。

印象的だったのは、投票日の夜に自民党が圧勝するのがわかったら、筑紫哲也さんとか、田原総一朗さんとか、テレビに出ているキャスターががっくりした様子なんだ。
番記者たちもみんながっくりしている。
なるほど、マスコミは野党に勝たせたかったんだなと思ったよ。