https://lpt.c.yimg.jp/amd/20180924-00000085-jnn-000-thumb.jpg
タレントの菊池桃子さんに繰り返しストーカー行為を行った男に今週、判決が言い渡されます。こうしたストーカーの被害、増え続けています。そんな中、注目されているのが加害者を治療するプログラムです。警察から警告を受けても自分を止めることができなかったという加害者男性、効果を実感していると言います。
「良くなっているのは間違いないんです。ほんとは治ったって断言したいくらいなんですけど」(ストーカー治療を受けている男性)
こう話すのは、過去にストーカー行為で2度の逮捕歴がある20代の男性です。親しいと思っていた女性が自分から離れていくと感じて、しつこく何度も電話をかけたり、つきまとったりするなどの行為を繰り返しました。警察からやめるよう警告を受けても、自分を止めることができなかったと言います。
「最初我慢するんですよ。 我慢するんですけれども、我慢っていつか爆発するもので。自分は不幸なのに何で相手はこんなに幸せなの?と。何で自分はこんな目にあわなきゃいけないの?って、強引に何が何でも仲直りしてやると、強引に接近したり、下手したら復讐するとなってしまって」 (ストーカー治療を受けている男性)
1度目の逮捕の時は執行猶予。
「(留置場に)入って1日目、2日目って、自分の顔を見て、これが犯罪者の顔なんだこれが容疑者の顔なんだってくらい、鏡に映った自分の顔が嫌でしたね」(ストーカー治療を受けている男性)
2度目の逮捕は、治療プログラムを受けることも条件に略式起訴となり、刑務所行きは免れました。
「来た理由がストーカーで2回捕まったことがあって、そこから立ち直っていくために通わせてもらっています」(ストーカー治療を受けている男性)
男性が受けているのは、横浜市のNPO法人が行っているプログラム。ストーカー行為を止められないなどと悩む10人ほどの加害者が、毎週、グループワークを行っています。
「ストーカーの特徴を皆さんと一緒に考えてみたい」(ストーカー加害者更生に取り組む「ステップ」 栗原加代美理事長)
支援者が見守る中、加害者同士が自由に発言しあい、相手の話にも耳を傾けることで、ゆがんだ考え方を少しずつ変えていくことを狙っています。
「(ストーカーの克服については)あるがままの自分を受け入れられるということですよね。自分が自分を大好きになっちゃっているので、誰もいらない」(別の男性)
「だとしたら、無人島で3年間暮らせます?」(ストーカー治療を受けている男性)
「暮らせます」(別の男性)
「自分はそれできないです。話し相手がいないと寂しくなっちゃうんです」(ストーカー治療を受けている男性)
対話の中で、加害者自身が抱える孤独感などを吐き出してもらうことも効果があるといいます。
昨年度、この治療プログラムに参加した50人のうち、およそ8割が1年間ストーカー行為が再発しなかったといいます。
男性も・・・
「こう起こったと話すと違う視点で、『こういうときはこう考えた方がいいよ』って話してくださって、そういうことを繰り返していくうちに思考回路を変えていくと。あれだけ縁が切れたときに、私はじゃんじゃんメールとか、LINEとか送ったりするんですよね。相手にブロックされたときに、私何も行動しなかった」(ストーカー治療を受けている男性)
男性は、自分の行為によって、相手がむしろ遠ざかってしまっていた事に、ようやく気付けたと話します。
「圧力とか恐怖とかで、人は変えられないということを、『ステップ(更生プログラム)』で学んだんです。手紙を送るときにも、相手が怖い思いをするんじゃないか、そういうことを心配しているのは、恐怖になってしまえばプラスにならないと、人間関係を変えるうえで恐怖がプラスになることはないと考えています」(ストーカー治療を受けている男性)
全国の警察が治療を促した加害者のうち、実際に治療を受けたのはおよそ2割にとどまっていますが、NPO法人は「治療に一定の効果があることに理解が広まってほしい」と話しています。(24日18:36)
9/24(月) 19:48配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180924-00000085-jnn-soci
タレントの菊池桃子さんに繰り返しストーカー行為を行った男に今週、判決が言い渡されます。こうしたストーカーの被害、増え続けています。そんな中、注目されているのが加害者を治療するプログラムです。警察から警告を受けても自分を止めることができなかったという加害者男性、効果を実感していると言います。
「良くなっているのは間違いないんです。ほんとは治ったって断言したいくらいなんですけど」(ストーカー治療を受けている男性)
こう話すのは、過去にストーカー行為で2度の逮捕歴がある20代の男性です。親しいと思っていた女性が自分から離れていくと感じて、しつこく何度も電話をかけたり、つきまとったりするなどの行為を繰り返しました。警察からやめるよう警告を受けても、自分を止めることができなかったと言います。
「最初我慢するんですよ。 我慢するんですけれども、我慢っていつか爆発するもので。自分は不幸なのに何で相手はこんなに幸せなの?と。何で自分はこんな目にあわなきゃいけないの?って、強引に何が何でも仲直りしてやると、強引に接近したり、下手したら復讐するとなってしまって」 (ストーカー治療を受けている男性)
1度目の逮捕の時は執行猶予。
「(留置場に)入って1日目、2日目って、自分の顔を見て、これが犯罪者の顔なんだこれが容疑者の顔なんだってくらい、鏡に映った自分の顔が嫌でしたね」(ストーカー治療を受けている男性)
2度目の逮捕は、治療プログラムを受けることも条件に略式起訴となり、刑務所行きは免れました。
「来た理由がストーカーで2回捕まったことがあって、そこから立ち直っていくために通わせてもらっています」(ストーカー治療を受けている男性)
男性が受けているのは、横浜市のNPO法人が行っているプログラム。ストーカー行為を止められないなどと悩む10人ほどの加害者が、毎週、グループワークを行っています。
「ストーカーの特徴を皆さんと一緒に考えてみたい」(ストーカー加害者更生に取り組む「ステップ」 栗原加代美理事長)
支援者が見守る中、加害者同士が自由に発言しあい、相手の話にも耳を傾けることで、ゆがんだ考え方を少しずつ変えていくことを狙っています。
「(ストーカーの克服については)あるがままの自分を受け入れられるということですよね。自分が自分を大好きになっちゃっているので、誰もいらない」(別の男性)
「だとしたら、無人島で3年間暮らせます?」(ストーカー治療を受けている男性)
「暮らせます」(別の男性)
「自分はそれできないです。話し相手がいないと寂しくなっちゃうんです」(ストーカー治療を受けている男性)
対話の中で、加害者自身が抱える孤独感などを吐き出してもらうことも効果があるといいます。
昨年度、この治療プログラムに参加した50人のうち、およそ8割が1年間ストーカー行為が再発しなかったといいます。
男性も・・・
「こう起こったと話すと違う視点で、『こういうときはこう考えた方がいいよ』って話してくださって、そういうことを繰り返していくうちに思考回路を変えていくと。あれだけ縁が切れたときに、私はじゃんじゃんメールとか、LINEとか送ったりするんですよね。相手にブロックされたときに、私何も行動しなかった」(ストーカー治療を受けている男性)
男性は、自分の行為によって、相手がむしろ遠ざかってしまっていた事に、ようやく気付けたと話します。
「圧力とか恐怖とかで、人は変えられないということを、『ステップ(更生プログラム)』で学んだんです。手紙を送るときにも、相手が怖い思いをするんじゃないか、そういうことを心配しているのは、恐怖になってしまえばプラスにならないと、人間関係を変えるうえで恐怖がプラスになることはないと考えています」(ストーカー治療を受けている男性)
全国の警察が治療を促した加害者のうち、実際に治療を受けたのはおよそ2割にとどまっていますが、NPO法人は「治療に一定の効果があることに理解が広まってほしい」と話しています。(24日18:36)
9/24(月) 19:48配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180924-00000085-jnn-soci