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1月19日 19時19分
去年12月、原子力規制委員会の審査に合格した柏崎刈羽原子力発電所6号機と7号機について、新潟県の米山知事は「もう一度事故が起きたら、日本の未来は閉ざされる」と述べ、再稼働は、国のエネルギー政策に関係なく、安全を最優先に判断する考えを示しました。

柏崎刈羽原発6号機と7号機は、去年12月、東京電力の安全対策などが妥当だとして、原子力規制委員会の審査に合格していますが、新潟県の米山知事は、県が独自に進めている原発事故の原因などに関する3つの検証作業を終えるまでは再稼働を認めるかどうかの議論は始められないとの考えを示しています。

米山知事は19日に開かれた日本記者クラブ主催の記者会見に出席し、国が原発を基幹電源=ベースロード電源と位置づけ、安全が確認されれば再稼働を進める方針であることについて「国も安全が最優先と言っている。つまり、ベースロードとは無関係に判断していいということだ。もう一度事故が起きたら、日本の未来は本当に閉ざされる」と述べ、再稼働は、国のエネルギー政策に関係なく、安全を最優先に判断する考えを示しました。

そのうえで、規制委員会の審査内容を新潟県として検証することについて「国の審査が完璧だというのなら、なぜ福島の事故が起きたのか」と述べ、立場の異なる複数の目で安全性を確認していくことが重要だと強調しました。