「協力金」徴収へ 「歩いて渡れる無人島」で人気
毎日新聞:2017年7月1日 09時24分
http://mainichi.jp/articles/20170701/k00/00e/040/164000c
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/07/01/20170701k0000e040161000p/6.jpg
「歩いて渡れる無人島」として観光客に人気の沖ノ島(奥)。夏休みは海水浴客であふれかえる
「歩いて渡れる無人島」として観光客に人気の千葉県館山市・沖ノ島。
市は今夏、島を訪れた人から環境保全協力金(1人500円)を徴収することを決めた。
ごみの収集など環境整備費用に充てる。
協力は任意で「趣旨に賛同していただいた方から集める」(市商工観光課)という。
徴収期間は海水浴シーズンの15日〜8月20日(午前9時〜午後4時)。
沖ノ島は、館山湾に面した海上自衛隊館山基地の西側に突き出した1周約800メートルの無人島。
長さ約200メートルの砂州でつながっており、夏場の海水浴客は近年急増している。
10年前の2007年は約1万3000人だったが、昨年は2倍超の約2万8000人に上った。
また、島内には岩場や砂浜があり、豊富な海浜生物の生息地としても知られている。
来場者の急増に伴って浮上した課題の一つがトイレの問題だ。
市は14年、約1600万円をかけてバイオトイレ(男女6人分)を整備した。
そのためか人気はさらに高まり、今度は交通渋滞が深刻化。
砂州の入り口付近まで車で進入できることから、周辺一帯は夏休み期間中、緊急車両も通行できないほどの大渋滞に陥った。
市は昨年6月、砂州入り口につながる道路や両脇の土地(いずれも国有地)を国から無償で借り受けた。
両脇の土地は駐車場としており、7月からは道路部分を「市道」として運用する。
駐車場利用者からの料金徴収も検討してきたが、関東財務局は「市が無償貸与を受けた土地を駐車場として料金を徴収することは認められない」としたため、駐車料金徴収計画は頓挫した。
そこで市が考案したのが「協力金」だった。
富士山や屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森・秋田県)などで地元自治体が実施している入山協力金を参考に「1人500円」と決めた。
進入路でチラシを配布し、砂州の入り口で徴収する。
市民からは「協力しない人もおり、協力した人から不公平感が出るのではないか」との懸念の声も上がるが、
市商工観光課は「どの程度協力してもらえるか分からないが、丁寧に説明して協力をお願いしていきたい。この夏の結果をふまえて来年以降の方策を考えたい」としている。
毎日新聞:2017年7月1日 09時24分
http://mainichi.jp/articles/20170701/k00/00e/040/164000c
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「歩いて渡れる無人島」として観光客に人気の沖ノ島(奥)。夏休みは海水浴客であふれかえる
「歩いて渡れる無人島」として観光客に人気の千葉県館山市・沖ノ島。
市は今夏、島を訪れた人から環境保全協力金(1人500円)を徴収することを決めた。
ごみの収集など環境整備費用に充てる。
協力は任意で「趣旨に賛同していただいた方から集める」(市商工観光課)という。
徴収期間は海水浴シーズンの15日〜8月20日(午前9時〜午後4時)。
沖ノ島は、館山湾に面した海上自衛隊館山基地の西側に突き出した1周約800メートルの無人島。
長さ約200メートルの砂州でつながっており、夏場の海水浴客は近年急増している。
10年前の2007年は約1万3000人だったが、昨年は2倍超の約2万8000人に上った。
また、島内には岩場や砂浜があり、豊富な海浜生物の生息地としても知られている。
来場者の急増に伴って浮上した課題の一つがトイレの問題だ。
市は14年、約1600万円をかけてバイオトイレ(男女6人分)を整備した。
そのためか人気はさらに高まり、今度は交通渋滞が深刻化。
砂州の入り口付近まで車で進入できることから、周辺一帯は夏休み期間中、緊急車両も通行できないほどの大渋滞に陥った。
市は昨年6月、砂州入り口につながる道路や両脇の土地(いずれも国有地)を国から無償で借り受けた。
両脇の土地は駐車場としており、7月からは道路部分を「市道」として運用する。
駐車場利用者からの料金徴収も検討してきたが、関東財務局は「市が無償貸与を受けた土地を駐車場として料金を徴収することは認められない」としたため、駐車料金徴収計画は頓挫した。
そこで市が考案したのが「協力金」だった。
富士山や屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森・秋田県)などで地元自治体が実施している入山協力金を参考に「1人500円」と決めた。
進入路でチラシを配布し、砂州の入り口で徴収する。
市民からは「協力しない人もおり、協力した人から不公平感が出るのではないか」との懸念の声も上がるが、
市商工観光課は「どの程度協力してもらえるか分からないが、丁寧に説明して協力をお願いしていきたい。この夏の結果をふまえて来年以降の方策を考えたい」としている。