0001ニライカナイφ ★2017/07/15(土) 07:54:32.73ID:CAP_USER9
大惨敗に終わった都議選以来、「安倍一強」が音を立てて崩れだした。
これまで沈黙を貫いてきた有力派閥が次の総裁選に向け、候補擁立に蠢きだし、「安倍おろし」のシナリオを画策しはじめたのだ。
自民党が歴史的惨敗を喫した都議選から2日後の7月4日夜、都内のホテルで田中角栄、竹下登両元首相の派閥の流れをくむ額賀派のパーティーが開かれた。
額賀福志郎会長は「安倍政権を支える」と冒頭、淡々と述べたが、これには裏があった。
その後、非公開で行われた派閥結成30周年記念と銘打った会合では、「安倍首相に対するぼろくそ批判の嵐」(出席者)だった。
出席者によると、津島雄二元厚相は「安倍さんの経済政策では、日本の財政再建ができるわけがない」と反発、幹事長経験者からは「安倍3選は絶対に阻止する。調子に乗りすぎだ!」と過激な発言が飛び出した。
同会重鎮の野中広務氏は会合後、記者団に改憲反対を訴え、「稲田(朋美)防衛相をクビにしていたら、小池(百合子)都知事はあれほど勝っていない」と痛烈に批判した。
同派会長を務めた綿貫民輔氏は本誌にこうぶちまけた。
「加計問題で疑惑を告発した文部科学省の前川喜平・前事務次官は霞が関の役人全員の意見を代弁している。
特区制度創設などの諮問会議議長に首相が就き、『首相が言っているから』と文句を言わせないやり方は明らかにおかしい。
竹中平蔵・元経済財政担当相が安倍首相のブレーンとして裏にいるのが元凶だ」
続けて、「憲法改正も先走った話だ。首相が押し付けようとすれば、スケジュールどおりいくのは難しい」とばっさり切り捨て、11月の臨時国会を念頭に置く自民党の改憲案提示は「無理」との見方を示した。
時を同じくする4日夜、有力なポスト安倍候補の一人、岸田文雄外相が講演で“反旗”を翻していた。
「わが国は戦後、アメリカをお手本に目指してきたが、結果として負の部分を受け入れてしまった。
それは格差の問題です。格差の負の側面に適切に対応することが重要だ」と踏み込み、政権の看板政策アベノミクスを修正する必要性を強調。
さらに、「リベラル、保守本流を掲げてきた宏池会(岸田派)こそが、今の危機を乗り越えるための責任ある政治を行わなければならない」と訴え、タカ派色が強い現政権に異を唱えたのだ。
岸田氏は憲法改正についても早々に「9条は変えるべきではない」と明言しており、奇しくも「保守本流」を自任する額賀・岸田両派が最大派閥・細田派包囲網を敷くことで足並みがそろった形だ。
両派の目標は来年9月の総裁選での「岸田総裁実現」(綿貫・野中両氏)だ。
両派閥事務所は永田町の全国町村会館にあり、議員同士の交流は「日常茶飯事で保守本流の誇りを持っている点で一致している」(額賀派議員)。
特に岸田派内には「岸田さんも本気になってきた。外相を外れ閣外へ出るべきだ」(同派若手)との声も強く、岸田氏自身も周辺に「幹事長含め党三役をやりたいと首相に進言しようと思っている」と語ったという。
3日には麻生太郎財務相が山東派などを吸収合併した新派閥「志公会(しこうかい)」を正式に発足させ、高村正彦副総裁、甘利明前経済再生担当相ら衆参国会議員59人が参加し、額賀派(55人)を抜き、細田派(96人)に次ぐ第2派閥となった。
「麻生氏はいずれ、志公会と岸田派を合併させ、大宏池会を結成し、数で総裁閥の細田派を上回ることを目指しています。
派閥拡大は麻生氏自身の再登板か、大宏池会会長として、岸田禅譲によるキングメーカー狙い」(閣僚経験者)との見方が強い。
麻生氏は記者団に「大宏池会の定義って? 知らないだろ? いい加減に使わないほうがいいよ」と煙に巻き、余裕の表情を見せたが、これには伏線がある。
都議選に惨敗した2日夜、東京・四谷の高級フランス料理店で、麻生氏は首相、菅義偉官房長官、甘利氏らとテーブルを囲んだ。
その際、麻生氏は首相にこんな要請をしたという。
写真:「ポスト安倍」をめぐる人脈図
https://cdn.images-dot.com/S2000/upload/2017071100037_1.jpg
https://dot.asahi.com/wa/2017071100037.html
https://dot.asahi.com/wa/2017071100037.html?page=2
https://dot.asahi.com/wa/2017071100037.html?page=3
https://dot.asahi.com/wa/2017071100037.html?page=4
※続きます
これまで沈黙を貫いてきた有力派閥が次の総裁選に向け、候補擁立に蠢きだし、「安倍おろし」のシナリオを画策しはじめたのだ。
自民党が歴史的惨敗を喫した都議選から2日後の7月4日夜、都内のホテルで田中角栄、竹下登両元首相の派閥の流れをくむ額賀派のパーティーが開かれた。
額賀福志郎会長は「安倍政権を支える」と冒頭、淡々と述べたが、これには裏があった。
その後、非公開で行われた派閥結成30周年記念と銘打った会合では、「安倍首相に対するぼろくそ批判の嵐」(出席者)だった。
出席者によると、津島雄二元厚相は「安倍さんの経済政策では、日本の財政再建ができるわけがない」と反発、幹事長経験者からは「安倍3選は絶対に阻止する。調子に乗りすぎだ!」と過激な発言が飛び出した。
同会重鎮の野中広務氏は会合後、記者団に改憲反対を訴え、「稲田(朋美)防衛相をクビにしていたら、小池(百合子)都知事はあれほど勝っていない」と痛烈に批判した。
同派会長を務めた綿貫民輔氏は本誌にこうぶちまけた。
「加計問題で疑惑を告発した文部科学省の前川喜平・前事務次官は霞が関の役人全員の意見を代弁している。
特区制度創設などの諮問会議議長に首相が就き、『首相が言っているから』と文句を言わせないやり方は明らかにおかしい。
竹中平蔵・元経済財政担当相が安倍首相のブレーンとして裏にいるのが元凶だ」
続けて、「憲法改正も先走った話だ。首相が押し付けようとすれば、スケジュールどおりいくのは難しい」とばっさり切り捨て、11月の臨時国会を念頭に置く自民党の改憲案提示は「無理」との見方を示した。
時を同じくする4日夜、有力なポスト安倍候補の一人、岸田文雄外相が講演で“反旗”を翻していた。
「わが国は戦後、アメリカをお手本に目指してきたが、結果として負の部分を受け入れてしまった。
それは格差の問題です。格差の負の側面に適切に対応することが重要だ」と踏み込み、政権の看板政策アベノミクスを修正する必要性を強調。
さらに、「リベラル、保守本流を掲げてきた宏池会(岸田派)こそが、今の危機を乗り越えるための責任ある政治を行わなければならない」と訴え、タカ派色が強い現政権に異を唱えたのだ。
岸田氏は憲法改正についても早々に「9条は変えるべきではない」と明言しており、奇しくも「保守本流」を自任する額賀・岸田両派が最大派閥・細田派包囲網を敷くことで足並みがそろった形だ。
両派の目標は来年9月の総裁選での「岸田総裁実現」(綿貫・野中両氏)だ。
両派閥事務所は永田町の全国町村会館にあり、議員同士の交流は「日常茶飯事で保守本流の誇りを持っている点で一致している」(額賀派議員)。
特に岸田派内には「岸田さんも本気になってきた。外相を外れ閣外へ出るべきだ」(同派若手)との声も強く、岸田氏自身も周辺に「幹事長含め党三役をやりたいと首相に進言しようと思っている」と語ったという。
3日には麻生太郎財務相が山東派などを吸収合併した新派閥「志公会(しこうかい)」を正式に発足させ、高村正彦副総裁、甘利明前経済再生担当相ら衆参国会議員59人が参加し、額賀派(55人)を抜き、細田派(96人)に次ぐ第2派閥となった。
「麻生氏はいずれ、志公会と岸田派を合併させ、大宏池会を結成し、数で総裁閥の細田派を上回ることを目指しています。
派閥拡大は麻生氏自身の再登板か、大宏池会会長として、岸田禅譲によるキングメーカー狙い」(閣僚経験者)との見方が強い。
麻生氏は記者団に「大宏池会の定義って? 知らないだろ? いい加減に使わないほうがいいよ」と煙に巻き、余裕の表情を見せたが、これには伏線がある。
都議選に惨敗した2日夜、東京・四谷の高級フランス料理店で、麻生氏は首相、菅義偉官房長官、甘利氏らとテーブルを囲んだ。
その際、麻生氏は首相にこんな要請をしたという。
写真:「ポスト安倍」をめぐる人脈図
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※続きます