県と新潟市は19日、新潟水俣病を判断する県・新潟市公害健康被害認定審査会(会長・西沢正豊新潟大名誉教授)の答申を踏まえ、8月に審査した14人のうち10人の申請を棄却、4人を保留とし、新たな認定者はいなかったと発表した。認定者がゼロだったのは3回連続。新潟水俣病阿賀野患者会は、今回の判断で家族内に漁協組合員がいたかどうかが条件に含まれていたとして、問題視している。
8月30日に開いた認定審査会の答申に沿った決定。審査会では医師らが、申請者の症状や水銀の摂取歴などから、公害健康被害補償法に基づく水俣病と認定できるか判断した。
県と市によると、棄却された10人は40〜80歳代の県内外の男女。個別の判断理由などは明らかにしていない。
阿賀野患者会によると、棄却された10人のうち6人が会員。今回の通知では、水銀の摂取歴を判断する根拠として漁協組合員の有無が新たに記載された。酢山省三事務局長は「これまでにない記述だが、当時の実態は組合員以外でも多くの川魚を捕ることができたため、不当な判断条件だ。弁護団と協議して対応したい」と話した。
県によると、認定者数は705人、棄却者数は延べ1417人、審査を待つ人は162人となった。
配信2017/10/19 21:17
新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/national/20171019352566.html
8月30日に開いた認定審査会の答申に沿った決定。審査会では医師らが、申請者の症状や水銀の摂取歴などから、公害健康被害補償法に基づく水俣病と認定できるか判断した。
県と市によると、棄却された10人は40〜80歳代の県内外の男女。個別の判断理由などは明らかにしていない。
阿賀野患者会によると、棄却された10人のうち6人が会員。今回の通知では、水銀の摂取歴を判断する根拠として漁協組合員の有無が新たに記載された。酢山省三事務局長は「これまでにない記述だが、当時の実態は組合員以外でも多くの川魚を捕ることができたため、不当な判断条件だ。弁護団と協議して対応したい」と話した。
県によると、認定者数は705人、棄却者数は延べ1417人、審査を待つ人は162人となった。
配信2017/10/19 21:17
新潟日報
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