https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180125/k10011302711000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_021
1月25日 20時07分
大量の産業廃棄物が不法投棄され、去年6月にすべての処理が完了したとされていた香川県土庄町の豊島で、25日、新たに80トンを超える廃棄物が見つかり、県が処理方法を検討しています。
香川県土庄町の豊島では、昭和50年代から自動車を細かく砕いた鉄くずなど大量の産業廃棄物が不法投棄されていましたが、公害調停の成立を受けて香川県が搬出と処理を続け、去年6月、91万トン余りあったすべての廃棄物の処理が完了したと公表していました。
ところが、25日になって、豊島で地下水を浄化するための掘削工事をしていたところ、地表から数メートル下の地中から新たに廃棄物が見つかったということです。廃棄物は汚泥で、およそ85トンに上るということです。
香川県によりますと、今回見つかった廃棄物の量はこれまでに搬出した廃棄物の1万分の1以下ですが、隣の直島にあった処理施設はすでに使用を終えていることなどから、県は廃棄物の処理方法を検討しています。
香川県廃棄物対策課の武本哲史課長は「専門家によるレーザー探査などを行って、これ以上、廃棄物はないことを確認していたので非常に残念だ。同じような廃棄物が今後も出てこないとは言い切れないので、専門家などと協議して今後の対応を検討したい」と話しています。
豊島の住民「不法投棄の業者は悪質」
豊島の住民で作る豊島住民会議の安岐正三事務局長は「きょう現場に行ったら2メートル以上も深い所に真っ黒な汚泥が見えた。ドラム缶などと違って汚泥は金属探知機でもわからないため、不法投棄した業者がいかに悪質かと感じた。県の職員を責めるわけにはいかず、見つかってむしろよかったと考えている。香川県には今後も慎重に、確実に原状回復に向けた事業を進めてもらいたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180125/K10011302711_1801251939_1801252007_01_02.jpg
1月25日 20時07分
大量の産業廃棄物が不法投棄され、去年6月にすべての処理が完了したとされていた香川県土庄町の豊島で、25日、新たに80トンを超える廃棄物が見つかり、県が処理方法を検討しています。
香川県土庄町の豊島では、昭和50年代から自動車を細かく砕いた鉄くずなど大量の産業廃棄物が不法投棄されていましたが、公害調停の成立を受けて香川県が搬出と処理を続け、去年6月、91万トン余りあったすべての廃棄物の処理が完了したと公表していました。
ところが、25日になって、豊島で地下水を浄化するための掘削工事をしていたところ、地表から数メートル下の地中から新たに廃棄物が見つかったということです。廃棄物は汚泥で、およそ85トンに上るということです。
香川県によりますと、今回見つかった廃棄物の量はこれまでに搬出した廃棄物の1万分の1以下ですが、隣の直島にあった処理施設はすでに使用を終えていることなどから、県は廃棄物の処理方法を検討しています。
香川県廃棄物対策課の武本哲史課長は「専門家によるレーザー探査などを行って、これ以上、廃棄物はないことを確認していたので非常に残念だ。同じような廃棄物が今後も出てこないとは言い切れないので、専門家などと協議して今後の対応を検討したい」と話しています。
豊島の住民「不法投棄の業者は悪質」
豊島の住民で作る豊島住民会議の安岐正三事務局長は「きょう現場に行ったら2メートル以上も深い所に真っ黒な汚泥が見えた。ドラム缶などと違って汚泥は金属探知機でもわからないため、不法投棄した業者がいかに悪質かと感じた。県の職員を責めるわけにはいかず、見つかってむしろよかったと考えている。香川県には今後も慎重に、確実に原状回復に向けた事業を進めてもらいたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180125/K10011302711_1801251939_1801252007_01_02.jpg