1日の参院予算委員会は学校法人「森友学園」問題をめぐって安倍政権と野党が激しく対立した。一方で、野党の質問に応じて政府側が非を認めたり、政策の見直しに言及したりする場面もあった。
「委員の問題意識は私も共有している」。河野太郎外相がこう言って意気投合した相手は、蓮舫氏(立憲民主)。補正予算のあり方についての質問だった。
補正予算は、年度の途中で当初予算を補う形で組まれる予算。本来、年度当初には想定されなかった新たな財政需要が発生したときに編成されるのが筋だ。
蓮舫氏は、政府が提出した今年度補正予算案に国連分担金など「年会費のように見えるものが紛れ込んでいる」として、緊急性を疑問視した。河野氏は「毎年出ていることを考えると、根っこの部分を当初(予算に)計上して、ズレを補正に上げるのが良い」と答弁し、改善の必要性を認めた。
田村智子氏(共産)は、有期雇用の無期転換を妨げる「雇い止め」問題を取り上げた。日本貿易振興機構(ジェトロ)でも、こうした問題があると指摘。世耕弘成経済産業相は「労働契約法の趣旨に照らして望ましいことでない」と認め、「昨日私から事務方に、早急に法の趣旨を周知・徹底し直すよう指示をした」と強調した。
森友問題では安倍晋三首相を厳しく追及した山本太郎氏(自由)。質問では、「財政出動をもっと多くすべきだ」とも注文した。これに対し、首相は「山本委員とちょっと意見が合うところが出てきた」と表情を緩め、「(前回)消費税を上げる際に財政出動した。適切に判断をしたい」と応じた。(山岸一生)
2018年2月2日14時44分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL2161MFL21UTFK01K.html
「委員の問題意識は私も共有している」。河野太郎外相がこう言って意気投合した相手は、蓮舫氏(立憲民主)。補正予算のあり方についての質問だった。
補正予算は、年度の途中で当初予算を補う形で組まれる予算。本来、年度当初には想定されなかった新たな財政需要が発生したときに編成されるのが筋だ。
蓮舫氏は、政府が提出した今年度補正予算案に国連分担金など「年会費のように見えるものが紛れ込んでいる」として、緊急性を疑問視した。河野氏は「毎年出ていることを考えると、根っこの部分を当初(予算に)計上して、ズレを補正に上げるのが良い」と答弁し、改善の必要性を認めた。
田村智子氏(共産)は、有期雇用の無期転換を妨げる「雇い止め」問題を取り上げた。日本貿易振興機構(ジェトロ)でも、こうした問題があると指摘。世耕弘成経済産業相は「労働契約法の趣旨に照らして望ましいことでない」と認め、「昨日私から事務方に、早急に法の趣旨を周知・徹底し直すよう指示をした」と強調した。
森友問題では安倍晋三首相を厳しく追及した山本太郎氏(自由)。質問では、「財政出動をもっと多くすべきだ」とも注文した。これに対し、首相は「山本委員とちょっと意見が合うところが出てきた」と表情を緩め、「(前回)消費税を上げる際に財政出動した。適切に判断をしたい」と応じた。(山岸一生)
2018年2月2日14時44分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL2161MFL21UTFK01K.html