8年ぶり海開きへ 7月に相馬の海水浴場、相双初の再開
2018年04月25日 07時54分
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180425-264447.php
相馬市が8年ぶりの再開方針を示していた原釜尾浜海水浴場について、市は24日、7月21日の再開を正式決定した。
東日本大震災以降、相双地方の海水浴場の再開は初めて。再開に向け、市内の青壮年団体有志がイベント開催を模索する動きも見られ、震災で被災した沿岸部の観光復興に期待が高まっている。
再開は相馬市で開かれた原釜尾浜海水浴場対策協議会で決まった。期間は8月19日までで、開設時間は午前9時〜午後4時。周辺の駐車場を無料で開放するほか、海の家は震災前と同様の7軒が設置される予定。同協議会は今後、安全対策の徹底を図る。
同海水浴場は遠浅の海岸として知られ、震災前は同市周辺や県北地方などから年間3万5千〜5万人の海水浴客が訪れた。
相馬福島道路の延伸や市道大洲松川線の再開通との相乗効果も期待され、同協議会の立谷耕一会長は「相馬の復興の様子を知ってもらう機会となる。大勢の人に訪れてほしい」と話した。
◆「浜に活気取り戻す」 青壮年団体イベント計画
相馬市の青壮年団体で組織する実行委員会は、海開きの7月21日に同海水浴場で「そうま浜まつり」を開く。
実行委員長の羽柴和洋さん(37)は「浜に活気を取り戻したい。相馬の海で泳いだことがない子どもに海に来てほしい」と思いを語る。
実行委は相馬青年会議所(JC)副理事長の羽柴さんの呼び掛けで今月4日に発足した。同JCのほか、賛同した相馬商工会議所青年部、松川浦観光旅館組合、相馬双葉漁協原釜支所青壮年部など、市内全域の若者が準備を進めている。
主に子どもを対象に、浜辺でのスイカ割りや空気で膨らむ大型遊具の設置、水上バイク、水鉄砲で打ち合う「ウオーターガンサバイバルゲーム」、ビーチフラッグなどを計画する。地元団体によるステージ発表や相双沖で取れた魚介類の浜焼きの提供、花火の打ち上げも検討している。
対策協議会の席上、羽柴さんは事業概要を出席者に説明し「未来を担う子どもたちの思い出に残る事業にしたい」と語った。
今後も市内外の企業、団体に協力を求める方針で、羽柴さんは「力を結集し、8年ぶりの海開きを盛り上げたい」と意気込む。
◆いわきは3カ所再開
いわき市では震災前まで開設されていた市内9カ所の海水浴場のうち、昨夏までに勿来、四倉、薄磯の3カ所が再開している。
市によると、がれき撤去や防潮堤の整備状況などを踏まえ、勿来が2012(平成24)年夏、13年に四倉、17年に薄磯がそれぞれ再開した。
海開きは例年7月中〜下旬に実施しており、今年は5月中旬に開催予定の市海水浴安全対策会議の総会で時期を決定する。市によると、今年、3カ所以外の再開は見送られる見通し。
2018年04月25日 07時54分
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180425-264447.php
相馬市が8年ぶりの再開方針を示していた原釜尾浜海水浴場について、市は24日、7月21日の再開を正式決定した。
東日本大震災以降、相双地方の海水浴場の再開は初めて。再開に向け、市内の青壮年団体有志がイベント開催を模索する動きも見られ、震災で被災した沿岸部の観光復興に期待が高まっている。
再開は相馬市で開かれた原釜尾浜海水浴場対策協議会で決まった。期間は8月19日までで、開設時間は午前9時〜午後4時。周辺の駐車場を無料で開放するほか、海の家は震災前と同様の7軒が設置される予定。同協議会は今後、安全対策の徹底を図る。
同海水浴場は遠浅の海岸として知られ、震災前は同市周辺や県北地方などから年間3万5千〜5万人の海水浴客が訪れた。
相馬福島道路の延伸や市道大洲松川線の再開通との相乗効果も期待され、同協議会の立谷耕一会長は「相馬の復興の様子を知ってもらう機会となる。大勢の人に訪れてほしい」と話した。
◆「浜に活気取り戻す」 青壮年団体イベント計画
相馬市の青壮年団体で組織する実行委員会は、海開きの7月21日に同海水浴場で「そうま浜まつり」を開く。
実行委員長の羽柴和洋さん(37)は「浜に活気を取り戻したい。相馬の海で泳いだことがない子どもに海に来てほしい」と思いを語る。
実行委は相馬青年会議所(JC)副理事長の羽柴さんの呼び掛けで今月4日に発足した。同JCのほか、賛同した相馬商工会議所青年部、松川浦観光旅館組合、相馬双葉漁協原釜支所青壮年部など、市内全域の若者が準備を進めている。
主に子どもを対象に、浜辺でのスイカ割りや空気で膨らむ大型遊具の設置、水上バイク、水鉄砲で打ち合う「ウオーターガンサバイバルゲーム」、ビーチフラッグなどを計画する。地元団体によるステージ発表や相双沖で取れた魚介類の浜焼きの提供、花火の打ち上げも検討している。
対策協議会の席上、羽柴さんは事業概要を出席者に説明し「未来を担う子どもたちの思い出に残る事業にしたい」と語った。
今後も市内外の企業、団体に協力を求める方針で、羽柴さんは「力を結集し、8年ぶりの海開きを盛り上げたい」と意気込む。
◆いわきは3カ所再開
いわき市では震災前まで開設されていた市内9カ所の海水浴場のうち、昨夏までに勿来、四倉、薄磯の3カ所が再開している。
市によると、がれき撤去や防潮堤の整備状況などを踏まえ、勿来が2012(平成24)年夏、13年に四倉、17年に薄磯がそれぞれ再開した。
海開きは例年7月中〜下旬に実施しており、今年は5月中旬に開催予定の市海水浴安全対策会議の総会で時期を決定する。市によると、今年、3カ所以外の再開は見送られる見通し。