ゲームのROMファイルを違法に配布するサイトが権利を侵害し、利益を得ていたとしてニンテンドー・オブ・アメリカ(NOA)がサイト運営者に対して起こしていた訴訟で、その損害賠償額が約1200万ドル(約14億円)で落ち着く見込みであることが報じられました。
Couple Who Ran ROM Site to Pay Nintendo $12 Million - Motherboard
https://motherboard.vice.com/en_us/article/bjezda/couple-who-ran-rom-site-to-pay-nintendo-dollar12-million?utm_source=reddit.com
Nintendo 'Wins' $12 Million From Pirate ROM Site Operators - TorrentFreak
https://torrentfreak.com/nintendo-wins-12-million-from-pirate-rom-site-operators-181112/
NOAが著作権侵害を訴えているのは、海賊版ROMを配布していたサイト「LoveROMs.com」と「LoveRETRO.co」を運営していたJacob Mathias氏とその妻Cristian Mathias氏の二人。LoveROMS.comは過去のゲームのROMデータやハードウェアのBIOSなどを配布していたサイトで、一方のLoveRETRO.coはブラウザ上で動作するエミュレーターで海賊版ゲームを遊ぶことができたサイトです。訴訟は2018年7月に初めて報道され、「数億円規模」の損害賠償請求が行われるとみられていました。
任天堂が海賊版ゲームを配布する有名サイトを訴える、損害賠償額は数億円規模か - GIGAZINE
訴えを起こされた両サイトは即座にサイトを閉鎖してROMの配布やエミュレーターの提供を停止。その流れを受け、18年続いてきたROMデータ配布サイトの老舗「Emuparadise」もサイトを閉鎖するに至っています。
任天堂の海賊版配信サイトに対する訴訟を受けて18年続いた老舗ROMサイトがデータ配布終了宣言 - GIGAZINE
海外サイトのTorrentFreakは、この訴訟に関する訴訟文書を入手。そこから、Mathias夫妻が損害賠償額1223万ドル(約14億円)をNOAに支払う形で合意に向かっていることが判明しました。夫妻は、両名がROM配布サイトに関与しており、それによりNOAが被った回復不能な損害を与えた直接的および間接的な著作権侵害と商標権侵害を引き起こしたことを認めており、事実上NOAの訴えがほぼ全面的に認められた形となっているとのこと。
ただし、夫妻にこの金額に対する支払う能力があるとは考えにくく、実際の支払額はもっと小さなものになるとTorrentFreakは予測。NOAがこの金額を示した背景には、他の違法サイトに対する抑止策としての色合いが強いものと見られています。
今回の事件を受け、現存する違法ROMサイトは従来通りの運営を続けることは非常に厳しくなったといえそう。LoveROMs.comとLoveRetro.coの両サイトのトップページは、訴訟を受けた直後からNOAに対する全く同じ謝罪文が表示される状態になっています。
LoveROMs.com
http://www.loveroms.com/
LoveRetro.co
http://www.loveretro.co/
関連記事
『加藤純一さんのVIPマリオのせいで』TGS系の公式番組中止で、ニコ生配信者の加藤純一炎上 -
http://rakugakinews.com/archives/3785334.html
GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181114-rom-sites-charged/
Couple Who Ran ROM Site to Pay Nintendo $12 Million - Motherboard
https://motherboard.vice.com/en_us/article/bjezda/couple-who-ran-rom-site-to-pay-nintendo-dollar12-million?utm_source=reddit.com
Nintendo 'Wins' $12 Million From Pirate ROM Site Operators - TorrentFreak
https://torrentfreak.com/nintendo-wins-12-million-from-pirate-rom-site-operators-181112/
NOAが著作権侵害を訴えているのは、海賊版ROMを配布していたサイト「LoveROMs.com」と「LoveRETRO.co」を運営していたJacob Mathias氏とその妻Cristian Mathias氏の二人。LoveROMS.comは過去のゲームのROMデータやハードウェアのBIOSなどを配布していたサイトで、一方のLoveRETRO.coはブラウザ上で動作するエミュレーターで海賊版ゲームを遊ぶことができたサイトです。訴訟は2018年7月に初めて報道され、「数億円規模」の損害賠償請求が行われるとみられていました。
任天堂が海賊版ゲームを配布する有名サイトを訴える、損害賠償額は数億円規模か - GIGAZINE
訴えを起こされた両サイトは即座にサイトを閉鎖してROMの配布やエミュレーターの提供を停止。その流れを受け、18年続いてきたROMデータ配布サイトの老舗「Emuparadise」もサイトを閉鎖するに至っています。
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海外サイトのTorrentFreakは、この訴訟に関する訴訟文書を入手。そこから、Mathias夫妻が損害賠償額1223万ドル(約14億円)をNOAに支払う形で合意に向かっていることが判明しました。夫妻は、両名がROM配布サイトに関与しており、それによりNOAが被った回復不能な損害を与えた直接的および間接的な著作権侵害と商標権侵害を引き起こしたことを認めており、事実上NOAの訴えがほぼ全面的に認められた形となっているとのこと。
ただし、夫妻にこの金額に対する支払う能力があるとは考えにくく、実際の支払額はもっと小さなものになるとTorrentFreakは予測。NOAがこの金額を示した背景には、他の違法サイトに対する抑止策としての色合いが強いものと見られています。
今回の事件を受け、現存する違法ROMサイトは従来通りの運営を続けることは非常に厳しくなったといえそう。LoveROMs.comとLoveRetro.coの両サイトのトップページは、訴訟を受けた直後からNOAに対する全く同じ謝罪文が表示される状態になっています。
LoveROMs.com
http://www.loveroms.com/
LoveRetro.co
http://www.loveretro.co/
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http://rakugakinews.com/archives/3785334.html
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