https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181217/k10011750191000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_020
「スプレー缶の屋内廃棄は非常に危険」業界団体が注意呼びかけ
2018年12月17日 17時35分
札幌市豊平区で起きた爆発で、全焼した建物の室内でスプレーが廃棄処分のため大量にまかれたとみられることについて、スプレー缶のメーカーなどでつくる業界団体は室内での廃棄処分は非常に危険だとして、絶対にしないよう呼びかけています。
スプレー缶のメーカーなどでつくる業界団体、日本エアゾール協会の齋藤英明専務理事は今回の爆発について、「スプレー缶の可燃ガスと酸素、それに火の気があれば爆発のおそれがある。缶の中身が残っている状態で屋内で廃棄処分しようとするのは非常に危険な行為だ」と指摘しています。
協会によりますと、スプレー缶のメーカーに対し消費者が廃棄処分をする際に中のガスを抜くための「ガス抜きキャップ」と呼ばれる部品を取り付けるよう業界の自主的な基準で求めているということです。
齋藤専務理事は、消費者がスプレー缶を廃棄する際の注意点として「ガス抜きキャップ」を使って音が出なくなるまで中のガスを完全に出すことが必要だとしています。
そのうえで「廃棄処分の際に火の気があってはいけないので、絶対に、屋内ではなく屋外に出てガスを出すなどの作業をしてほしい」と呼びかけています。
さまざまな機関や団体が注意呼びかけ
千葉市消防局は、平成26年、密閉された空間でスプレー缶を使った状態を再現して実験を行い、爆発の映像を動画投稿サイトを通じて公開しています。
可燃性のガスが含まれる制汗スプレーを20秒間噴射して充満させたあとに、火花が散ったという想定で点火すると、ごう音とともに炎が広がっています。
また国民生活センターが平成18年に行った爆発の再現実験では、スプレー缶に穴をあけたとたん、爆発が起きて激しく燃え上がっています。この実験では、スプレー缶に可燃ガスが残っていて、缶の近くに火の気を近づけた状態で穴をあけたところ、爆発したということです。
国民生活センターは、スプレー缶の爆発が各地であとをたたないことから、可燃性のガスが含まれるスプレー缶を使ったり廃棄したりする際には、周囲に火の気がないことを十分に確認するなど、注意を呼びかけています。
センターによりますと、かつてスプレー缶の噴射剤として使われていた不燃性のフロンガスの使用が規制されたことで、代わりに可燃性のガスが用いられるようになったということです。
「スプレー缶の屋内廃棄は非常に危険」業界団体が注意呼びかけ
2018年12月17日 17時35分
札幌市豊平区で起きた爆発で、全焼した建物の室内でスプレーが廃棄処分のため大量にまかれたとみられることについて、スプレー缶のメーカーなどでつくる業界団体は室内での廃棄処分は非常に危険だとして、絶対にしないよう呼びかけています。
スプレー缶のメーカーなどでつくる業界団体、日本エアゾール協会の齋藤英明専務理事は今回の爆発について、「スプレー缶の可燃ガスと酸素、それに火の気があれば爆発のおそれがある。缶の中身が残っている状態で屋内で廃棄処分しようとするのは非常に危険な行為だ」と指摘しています。
協会によりますと、スプレー缶のメーカーに対し消費者が廃棄処分をする際に中のガスを抜くための「ガス抜きキャップ」と呼ばれる部品を取り付けるよう業界の自主的な基準で求めているということです。
齋藤専務理事は、消費者がスプレー缶を廃棄する際の注意点として「ガス抜きキャップ」を使って音が出なくなるまで中のガスを完全に出すことが必要だとしています。
そのうえで「廃棄処分の際に火の気があってはいけないので、絶対に、屋内ではなく屋外に出てガスを出すなどの作業をしてほしい」と呼びかけています。
さまざまな機関や団体が注意呼びかけ
千葉市消防局は、平成26年、密閉された空間でスプレー缶を使った状態を再現して実験を行い、爆発の映像を動画投稿サイトを通じて公開しています。
可燃性のガスが含まれる制汗スプレーを20秒間噴射して充満させたあとに、火花が散ったという想定で点火すると、ごう音とともに炎が広がっています。
また国民生活センターが平成18年に行った爆発の再現実験では、スプレー缶に穴をあけたとたん、爆発が起きて激しく燃え上がっています。この実験では、スプレー缶に可燃ガスが残っていて、缶の近くに火の気を近づけた状態で穴をあけたところ、爆発したということです。
国民生活センターは、スプレー缶の爆発が各地であとをたたないことから、可燃性のガスが含まれるスプレー缶を使ったり廃棄したりする際には、周囲に火の気がないことを十分に確認するなど、注意を呼びかけています。
センターによりますと、かつてスプレー缶の噴射剤として使われていた不燃性のフロンガスの使用が規制されたことで、代わりに可燃性のガスが用いられるようになったということです。