0001ニライカナイφ ★2019/01/25(金) 13:19:31.54ID:mDFYYHv29
◆ なぜアメリカでは「メガネ」がとてつもなく高いのか?
消費者コラムニストのDavid Lazarus氏は、「なぜアメリカではメガネの価格がとても高くなっているのか?」とよく質問されるそうです。
最近でも同僚がメガネを買いに行った際、なんと800ドル(約8万8000円)もの料金を請求されてショックを受けたとのことで、Lazarus氏がいったいなぜアメリカではメガネの価格が高いのかを解説しています。
メガネやコンタクトを扱う光学業界の業界団体であるVision Councilによると、アメリカに住む成人のうち4分の3が何かしらの視力矯正具を使用しているとのこと。
そのうち3分の2がメガネを着用しているそうで、人数に直すとおよそ1億2600万人にものぼるとしており、その市場規模はかなりのものです。
アイケア用品の大手プロバイダーであるVSPによればメガネフレームの平均価格は1セットあたり231ドル(約2万5000円)であり、単焦点レンズは1ペアで平均112ドル(約1万2000円)とのこと。
遠近両用レンズなどの特殊なレンズになると、レンズの価格はさらに2倍ほどになります。
しかし、実際にはメガネフレームを構成する3個のプラスチック部品といくつかの金属製留め具を合算したコストは、せいぜい10ドル(約1100円)ほどだそうです。
精密さが要求されるレンズでさえも、ほとんどがプラスチック製であり、製造はほぼ完全に自動化されているとLazarus氏は指摘。
メガネの小売価格は、実際の製造コストから10倍以上もの値上げが行われた結果だとのこと。
(中略)
Lazarus氏はVision Councilがコメントしたがらなかったのは、「『ルックスオティカ』というたった一つの企業が長年にわたってアメリカのメガネ市場を支配してきた」という事実が理由だとにらんでいます。
もしもアメリカ人がデザイナーによって作られたメガネを着用している場合、それはかなりの確率でルックスオティカのメガネであるそうです。
(中略)
小売店・メガネブランド・メガネ関連の保険やサポート企業までがルックスオティカの傘下にあり、1000億ドル(約11兆円)もの規模を誇るメガネ市場は、ルックスオティカによってほぼ独占されているとのこと。
ルックスオティカは2017年にフランスの光学機器メーカーであるエシロールと経営統合し、エシロールルックスオティカという持ち株企業を設立。
これにより、さらにルックスオティカの規模は拡大しました。
Lazarus氏はルックスオティカによるメガネ市場の支配は、単一の企業による世界で最も大規模な独占状況といえると述べています。
ルックスオティカはメガネフレームやレンズの小売価格が製造価格の10倍〜20倍もする点について、決して説明したがらないだろうとLazarus氏は指摘します。
Lazarus氏がルックスオティカによる市場の独占とメガネ価格の高騰を批判する一方で、カリフォルニアの検眼医であるRanjeet Bajwa氏は、消費者は支払った価格に見合った性能のメガネを手にしていると指摘します。
「低価格帯のメガネを販売する業者もいますが、フィット感や耐久性、長期間にわたる視力矯正性能の維持といった点で劣ります」とBajwa氏は述べました。
Bajwa氏によると、今日のメガネはさまざまな技術の結果生み出された高品質な製品であり、以前のメガネとは別物であるため、価格には技術進歩にかかった費用が上乗せされているとのこと。
Lazarus氏も企業が研究開発費を回収しなければならない点については同意していますが、「1億2600万人もの成人がメガネを着用しており、彼らの多くが数年でメガネを交換している以上、フレームやレンズのメーカーが研究開発費を回収するにはそれほど時間がかからないでしょう」と批判しています。
メガネフレームの価格が非常に高い点に注目し、ファッショナブルで高性能なメガネを低価格で販売する「Warby Parker」のような新規参入企業も現れていますが、Lazarus氏は他の目立った企業が登場しないのが不思議だと述べています。
アメリカのメガネ業界は何十年にもわたって停滞を続けており、製造価格の10倍以上の値段がつく状況が放置されているため、アメリカのメガネは高いのだとLazarus氏は結論しました。
※記事を一部引用しました。全文は下記のリンク先でご覧下さい。
GIGAZINE(ギガジン) 2019年1月25日 6時0分
http://news.livedoor.com/article/detail/15922572/
消費者コラムニストのDavid Lazarus氏は、「なぜアメリカではメガネの価格がとても高くなっているのか?」とよく質問されるそうです。
最近でも同僚がメガネを買いに行った際、なんと800ドル(約8万8000円)もの料金を請求されてショックを受けたとのことで、Lazarus氏がいったいなぜアメリカではメガネの価格が高いのかを解説しています。
メガネやコンタクトを扱う光学業界の業界団体であるVision Councilによると、アメリカに住む成人のうち4分の3が何かしらの視力矯正具を使用しているとのこと。
そのうち3分の2がメガネを着用しているそうで、人数に直すとおよそ1億2600万人にものぼるとしており、その市場規模はかなりのものです。
アイケア用品の大手プロバイダーであるVSPによればメガネフレームの平均価格は1セットあたり231ドル(約2万5000円)であり、単焦点レンズは1ペアで平均112ドル(約1万2000円)とのこと。
遠近両用レンズなどの特殊なレンズになると、レンズの価格はさらに2倍ほどになります。
しかし、実際にはメガネフレームを構成する3個のプラスチック部品といくつかの金属製留め具を合算したコストは、せいぜい10ドル(約1100円)ほどだそうです。
精密さが要求されるレンズでさえも、ほとんどがプラスチック製であり、製造はほぼ完全に自動化されているとLazarus氏は指摘。
メガネの小売価格は、実際の製造コストから10倍以上もの値上げが行われた結果だとのこと。
(中略)
Lazarus氏はVision Councilがコメントしたがらなかったのは、「『ルックスオティカ』というたった一つの企業が長年にわたってアメリカのメガネ市場を支配してきた」という事実が理由だとにらんでいます。
もしもアメリカ人がデザイナーによって作られたメガネを着用している場合、それはかなりの確率でルックスオティカのメガネであるそうです。
(中略)
小売店・メガネブランド・メガネ関連の保険やサポート企業までがルックスオティカの傘下にあり、1000億ドル(約11兆円)もの規模を誇るメガネ市場は、ルックスオティカによってほぼ独占されているとのこと。
ルックスオティカは2017年にフランスの光学機器メーカーであるエシロールと経営統合し、エシロールルックスオティカという持ち株企業を設立。
これにより、さらにルックスオティカの規模は拡大しました。
Lazarus氏はルックスオティカによるメガネ市場の支配は、単一の企業による世界で最も大規模な独占状況といえると述べています。
ルックスオティカはメガネフレームやレンズの小売価格が製造価格の10倍〜20倍もする点について、決して説明したがらないだろうとLazarus氏は指摘します。
Lazarus氏がルックスオティカによる市場の独占とメガネ価格の高騰を批判する一方で、カリフォルニアの検眼医であるRanjeet Bajwa氏は、消費者は支払った価格に見合った性能のメガネを手にしていると指摘します。
「低価格帯のメガネを販売する業者もいますが、フィット感や耐久性、長期間にわたる視力矯正性能の維持といった点で劣ります」とBajwa氏は述べました。
Bajwa氏によると、今日のメガネはさまざまな技術の結果生み出された高品質な製品であり、以前のメガネとは別物であるため、価格には技術進歩にかかった費用が上乗せされているとのこと。
Lazarus氏も企業が研究開発費を回収しなければならない点については同意していますが、「1億2600万人もの成人がメガネを着用しており、彼らの多くが数年でメガネを交換している以上、フレームやレンズのメーカーが研究開発費を回収するにはそれほど時間がかからないでしょう」と批判しています。
メガネフレームの価格が非常に高い点に注目し、ファッショナブルで高性能なメガネを低価格で販売する「Warby Parker」のような新規参入企業も現れていますが、Lazarus氏は他の目立った企業が登場しないのが不思議だと述べています。
アメリカのメガネ業界は何十年にもわたって停滞を続けており、製造価格の10倍以上の値段がつく状況が放置されているため、アメリカのメガネは高いのだとLazarus氏は結論しました。
※記事を一部引用しました。全文は下記のリンク先でご覧下さい。
GIGAZINE(ギガジン) 2019年1月25日 6時0分
http://news.livedoor.com/article/detail/15922572/