https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190318-00010010-fnnprimev-int
■捜査はクリントン敗北の際の“保険”
トランプ大統領に対するいわゆる「ロシア疑惑」の捜査は、万一ヒラリー・クリントン候補が負けた場合の「保険」として
2016年の選挙戦中から始まっていたことが明らかになった。
これは、元連邦捜査局(FBI)の法務担当のリサ・ペイジさんが昨年7月に米下院の「司法省、FBIの偏向に対する合同調査委員会」の
秘密聴聞会で語っていたもので、その議事録が下院司法委員のダグ・コリンズ議員(ジョージア州選出・共和党)によって12日公開された。
■トランプの存在に不安を持ったFBI
それによると、FBI内部では大統領選の最中からトランプ候補の存在に不安を持っており、2016年8月15日アンドリューブ・マケイブFBI副長官(当時)の
事務所でペイジさんと彼女のボーイフレンドでもあるFBIのピーター・ストラック諜報対策部長(当時)と三人で対策を協議した。
その翌日にストラック部長がペイジさんに次のようなメッセージを送っている。
「昨日の協議で貴女が言ったように彼(トランプ)が当選することなどないと信じたいが、万が一ということもあるので危険を犯せない。
人が40歳未満で死ぬことに備えるように「保険」が必要だ」
■「クロスファイアーハリケーン」作戦
FBIはトランプ選対を監視することになり、その作戦名を「クロスファイアーハリケーン(横なぐりのハリケーン)」と名付けた。
「クロスファイアーハリケーン作戦にはFBIの長官も参加し、トランプ選対の中にロシアと共謀してクリントン候補に打撃を与えるような情報を
集めているものがいないか捜査を始めました」
FBIはトランプ氏が大統領になった場合、彼の周辺から国家機密がロシア側に流出するのではないかという危惧を持っていたとペイジさんは証言したが、
捜査に関わったものは誰一人トランプ氏がクリントン候補を破るとは考えておらず
「がむしゃらにやるのは控えておこう。どうせ彼は当選しないのだから」という意識を共有していたとも言った。
「実際FBIはトランプ陣営とロシアの共謀があったのかないのかについてもほとんど情報を持っていませんでした」ともペイジさんは証言している。
しかし「勝つはずがない」と思っていたトランプ氏が大統領に就任することになったのでFBIはあわてた。
FBIと司法省の幹部が密かに緊急対策協議を重ね、ロッド・ローゼンシュタイン司法副長官は自分が隠しマイクをつけてトランプ大統領との会話を
録音するから「大統領に統治能力が欠如している」と連邦憲法修正25条を根拠に退陣させることを提案したことなどがその後明らかにされている。
■揺らぐ捜査の正当性
最終的にはロバート・ムラー特別検察官の捜査が始まることになったわけだが、ペイジさんの証言はいわゆる「ロシア疑惑」捜査が
FBIなど捜査当局のトランプ氏に対する拒絶反応の産物であり、大統領当選以前から始まっていたことを明らかにしたわけで、
捜査の正当性も揺るがしかねないことになっている。
■捜査はクリントン敗北の際の“保険”
トランプ大統領に対するいわゆる「ロシア疑惑」の捜査は、万一ヒラリー・クリントン候補が負けた場合の「保険」として
2016年の選挙戦中から始まっていたことが明らかになった。
これは、元連邦捜査局(FBI)の法務担当のリサ・ペイジさんが昨年7月に米下院の「司法省、FBIの偏向に対する合同調査委員会」の
秘密聴聞会で語っていたもので、その議事録が下院司法委員のダグ・コリンズ議員(ジョージア州選出・共和党)によって12日公開された。
■トランプの存在に不安を持ったFBI
それによると、FBI内部では大統領選の最中からトランプ候補の存在に不安を持っており、2016年8月15日アンドリューブ・マケイブFBI副長官(当時)の
事務所でペイジさんと彼女のボーイフレンドでもあるFBIのピーター・ストラック諜報対策部長(当時)と三人で対策を協議した。
その翌日にストラック部長がペイジさんに次のようなメッセージを送っている。
「昨日の協議で貴女が言ったように彼(トランプ)が当選することなどないと信じたいが、万が一ということもあるので危険を犯せない。
人が40歳未満で死ぬことに備えるように「保険」が必要だ」
■「クロスファイアーハリケーン」作戦
FBIはトランプ選対を監視することになり、その作戦名を「クロスファイアーハリケーン(横なぐりのハリケーン)」と名付けた。
「クロスファイアーハリケーン作戦にはFBIの長官も参加し、トランプ選対の中にロシアと共謀してクリントン候補に打撃を与えるような情報を
集めているものがいないか捜査を始めました」
FBIはトランプ氏が大統領になった場合、彼の周辺から国家機密がロシア側に流出するのではないかという危惧を持っていたとペイジさんは証言したが、
捜査に関わったものは誰一人トランプ氏がクリントン候補を破るとは考えておらず
「がむしゃらにやるのは控えておこう。どうせ彼は当選しないのだから」という意識を共有していたとも言った。
「実際FBIはトランプ陣営とロシアの共謀があったのかないのかについてもほとんど情報を持っていませんでした」ともペイジさんは証言している。
しかし「勝つはずがない」と思っていたトランプ氏が大統領に就任することになったのでFBIはあわてた。
FBIと司法省の幹部が密かに緊急対策協議を重ね、ロッド・ローゼンシュタイン司法副長官は自分が隠しマイクをつけてトランプ大統領との会話を
録音するから「大統領に統治能力が欠如している」と連邦憲法修正25条を根拠に退陣させることを提案したことなどがその後明らかにされている。
■揺らぐ捜査の正当性
最終的にはロバート・ムラー特別検察官の捜査が始まることになったわけだが、ペイジさんの証言はいわゆる「ロシア疑惑」捜査が
FBIなど捜査当局のトランプ氏に対する拒絶反応の産物であり、大統領当選以前から始まっていたことを明らかにしたわけで、
捜査の正当性も揺るがしかねないことになっている。