ソフトバンクが成層圏に基地局を設置する新規事業を発表しました。詳細は以下から。
◆発表会の様子
インターネットの恩恵は今や「当たり前」となりましたが……
◆質疑応答
フリーランス:
ビジネス感、収容力など
ソフトバンク:
残り37億人から1ドルずついただければ、4兆円規模のビジネスになる。インターネットの普及で国が成長すれば、より収益も上がる。地元のキャリアにホールセールする、投資するなどさまざまな展開を考えております。LOONさんと提携したので年内にも事例を作っていきたい。
収容力はアメリカの鉄塔局2000局、日本の鉄塔局4000局ほどをカバーできる。しかし収容力は1対1。地上局と連携させることで採算性の低い基地局はHAPSに任せてハンドオーバーさせるなど、投資効率が上がる。
ハードは4Gも5Gもソフトウェアだけの世界なので、ハードの開発は平行して進めていく。まずは4Gから。5Gも需要によって対応していく。日本対応はHAWK50から。空気電池をHAPS用に使いたい。空気電池は急速充放電に課題があるが、HAPSの「半日間充電、半日間放電」では問題ない。
日経新聞:
HAPS MOBILEとしてどれだけの規模の投資をしていくのか、エリアカバー予定など。上空20kmだと減衰や実効速度が遅くなるという懸念があるが、どれくらいを目指すのか。地上局と電波干渉しない仕組みとは?
ソフトバンク:
機体はそんなに原価がかかりません。数千万ではできませんが、フェラーリ10台分くらい。それを量産に入っていく段階。2年半くらいで70億ちょっとを投じ、機体を2機作った。
地上局とのリアルなやりとりが発生するので、10〜20億円と投資するが、アフリカなどでサービス提供するため、コストはかけられないと考えている。
ネットに接続できない人が多い赤道直下のアフリカや南米、東南アジアからスタートする予定。その国のレギュレーションがあるので、整理しながら展開していく。まずは10〜20機くらいのサービスから始めて、ニーズに合わせて展開。1ヶ国あたり数十億円ではないか。
減衰は障害物などがないため、扱いやすいきれいな電波。フィーダリンクは28GHzなどの高い周波数帯を使うので、雲などの影響があると考えられる。ゲートウェイを増やすなど、天候に左右されないノウハウを注入していく。電波が干渉しないシステムは時分割を入れる。今のところBand 1なので、実効速度は280Mbpsくらい。
朝日新聞:
日本では4Gのカバーがかなり進んでいるが、日本のユーザーのメリットは?日本で使えるようにするにはどのようなスケジュールを踏む必要がある?
ソフトバンク:
日本は人口カバー率99.8などのカバー率を競っている国。富士の樹海でも使える、海上でも使える……など、今まで圏外だったところをカバーできるというメリットがある。
日本には成層圏に関するガイドラインがないため、作っていただいている段階。無人の航空機という扱いとなるため、耐空証明を取った上での最終申請となる。Band 1のHAPSでの利用は認められているが、フィーダリンクのための手続きが必要。
読売新聞:
5Gの割り当ての際、ソフトバンクの基地局が他社と比べて少ないという印象があったが、HAPSを見越した話?
ソフトバンク:
5GでHAPSをやる予定はまだ織り込んでおりません。むしろ都会や都心部といったトラフィックが膨らんでるエリアを整備。面展開は考えていない。7000〜何万局といった規模で考えておらず、もっと5Gに投資することを考えています。HAPSは産業用に広げないといけない面をカバーするのに適していると考えています。アディショナル的な展開。
日経:
LOONへの資本参加、株主構成はどうなるのか。資本ででの提携になった背景は?
ソフトバンク:
出資比率はマイノリティ。事業でつながっていこうという思いで参加したので、お互いの情報を開示した。出資によってボードミーティングでオブザーバーとして出席する権利がある。
LOONが上空で得たデータを見ることができれば、いきなりスタートダッシュできるのでこちらから声をかけた。HAPS MOBILEにおいてもLOONはマイノリティ。
2019年4月25日11:06 BUZZAP!
https://buzzap.jp/news/20190425-softbank-new-service-balloon-base/
https://buzzap.net/images/2019/04/25/softbank-new/20190425_114329_m.jpg
◆発表会の様子
インターネットの恩恵は今や「当たり前」となりましたが……
◆質疑応答
フリーランス:
ビジネス感、収容力など
ソフトバンク:
残り37億人から1ドルずついただければ、4兆円規模のビジネスになる。インターネットの普及で国が成長すれば、より収益も上がる。地元のキャリアにホールセールする、投資するなどさまざまな展開を考えております。LOONさんと提携したので年内にも事例を作っていきたい。
収容力はアメリカの鉄塔局2000局、日本の鉄塔局4000局ほどをカバーできる。しかし収容力は1対1。地上局と連携させることで採算性の低い基地局はHAPSに任せてハンドオーバーさせるなど、投資効率が上がる。
ハードは4Gも5Gもソフトウェアだけの世界なので、ハードの開発は平行して進めていく。まずは4Gから。5Gも需要によって対応していく。日本対応はHAWK50から。空気電池をHAPS用に使いたい。空気電池は急速充放電に課題があるが、HAPSの「半日間充電、半日間放電」では問題ない。
日経新聞:
HAPS MOBILEとしてどれだけの規模の投資をしていくのか、エリアカバー予定など。上空20kmだと減衰や実効速度が遅くなるという懸念があるが、どれくらいを目指すのか。地上局と電波干渉しない仕組みとは?
ソフトバンク:
機体はそんなに原価がかかりません。数千万ではできませんが、フェラーリ10台分くらい。それを量産に入っていく段階。2年半くらいで70億ちょっとを投じ、機体を2機作った。
地上局とのリアルなやりとりが発生するので、10〜20億円と投資するが、アフリカなどでサービス提供するため、コストはかけられないと考えている。
ネットに接続できない人が多い赤道直下のアフリカや南米、東南アジアからスタートする予定。その国のレギュレーションがあるので、整理しながら展開していく。まずは10〜20機くらいのサービスから始めて、ニーズに合わせて展開。1ヶ国あたり数十億円ではないか。
減衰は障害物などがないため、扱いやすいきれいな電波。フィーダリンクは28GHzなどの高い周波数帯を使うので、雲などの影響があると考えられる。ゲートウェイを増やすなど、天候に左右されないノウハウを注入していく。電波が干渉しないシステムは時分割を入れる。今のところBand 1なので、実効速度は280Mbpsくらい。
朝日新聞:
日本では4Gのカバーがかなり進んでいるが、日本のユーザーのメリットは?日本で使えるようにするにはどのようなスケジュールを踏む必要がある?
ソフトバンク:
日本は人口カバー率99.8などのカバー率を競っている国。富士の樹海でも使える、海上でも使える……など、今まで圏外だったところをカバーできるというメリットがある。
日本には成層圏に関するガイドラインがないため、作っていただいている段階。無人の航空機という扱いとなるため、耐空証明を取った上での最終申請となる。Band 1のHAPSでの利用は認められているが、フィーダリンクのための手続きが必要。
読売新聞:
5Gの割り当ての際、ソフトバンクの基地局が他社と比べて少ないという印象があったが、HAPSを見越した話?
ソフトバンク:
5GでHAPSをやる予定はまだ織り込んでおりません。むしろ都会や都心部といったトラフィックが膨らんでるエリアを整備。面展開は考えていない。7000〜何万局といった規模で考えておらず、もっと5Gに投資することを考えています。HAPSは産業用に広げないといけない面をカバーするのに適していると考えています。アディショナル的な展開。
日経:
LOONへの資本参加、株主構成はどうなるのか。資本ででの提携になった背景は?
ソフトバンク:
出資比率はマイノリティ。事業でつながっていこうという思いで参加したので、お互いの情報を開示した。出資によってボードミーティングでオブザーバーとして出席する権利がある。
LOONが上空で得たデータを見ることができれば、いきなりスタートダッシュできるのでこちらから声をかけた。HAPS MOBILEにおいてもLOONはマイノリティ。
2019年4月25日11:06 BUZZAP!
https://buzzap.jp/news/20190425-softbank-new-service-balloon-base/
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