https://mainichi.jp/articles/20190920/k00/00m/020/013000c
再生可能エネルギー、経産省が新制度案提示 買値に補助金上乗せで普及促す
毎日新聞 2019年9月20日 00時35分(最終更新 9月20日 00時35分)
経済産業省は19日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に代わる新制度案を有識者会合に提示した。事業用の太陽光発電や風力発電など大規模な再エネが対象となる見込みで、再エネ事業者が電力市場で売る際、買値に国からの補助金を上乗せすることで再エネの普及を促す。
新制度はFIP(フィード・イン・プレミアム)と呼ばれる。再エネ事業者が発電した電気を卸売市場や相対取引で売る際、まず基準となる「FIP価格」を算出。FIP価格は市場の価格よりも多少高めに設定しており、割高になった分をプレミアムと呼ばれる国の補助金で補う。
市場原理に任せるだけではなく、一定の価格を国が保障することで、再エネの普及拡大を後押しする狙いがある。補助金の財源は、電気料金の一部に上乗せする方式を検討するという。2020年度までにFIPの詳細を決める。
発電量が少なく、地域での活用が見込まれる住宅用の小規模太陽光やバイオマス、小規模地熱などの電源は従来のFITを当面継続する方向だ。
FITは、再エネ事業者が発電した電気を電力会社が割高な固定価格で買い取り、電気料金に上乗せする「賦課金」で回収する制度。19年度の賦課金は計2兆4000億円に上る見通しで、増大する国民負担が課題になっている。【中津川甫】
再生可能エネルギー、経産省が新制度案提示 買値に補助金上乗せで普及促す
毎日新聞 2019年9月20日 00時35分(最終更新 9月20日 00時35分)
経済産業省は19日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に代わる新制度案を有識者会合に提示した。事業用の太陽光発電や風力発電など大規模な再エネが対象となる見込みで、再エネ事業者が電力市場で売る際、買値に国からの補助金を上乗せすることで再エネの普及を促す。
新制度はFIP(フィード・イン・プレミアム)と呼ばれる。再エネ事業者が発電した電気を卸売市場や相対取引で売る際、まず基準となる「FIP価格」を算出。FIP価格は市場の価格よりも多少高めに設定しており、割高になった分をプレミアムと呼ばれる国の補助金で補う。
市場原理に任せるだけではなく、一定の価格を国が保障することで、再エネの普及拡大を後押しする狙いがある。補助金の財源は、電気料金の一部に上乗せする方式を検討するという。2020年度までにFIPの詳細を決める。
発電量が少なく、地域での活用が見込まれる住宅用の小規模太陽光やバイオマス、小規模地熱などの電源は従来のFITを当面継続する方向だ。
FITは、再エネ事業者が発電した電気を電力会社が割高な固定価格で買い取り、電気料金に上乗せする「賦課金」で回収する制度。19年度の賦課金は計2兆4000億円に上る見通しで、増大する国民負担が課題になっている。【中津川甫】