https://www.yomiuri.co.jp/national/20191020-OYT1T50095/
深夜に「うー」「ゴボッ」と声、暗渠に入る直前の女性を救助
2019/10/20 15:50
富山市町村の住宅街で9月24日深夜、用水路に転落した70歳代女性が近所の男性2人に助けられ、一命を取りとめた。かすかなうめき声を偶然、自宅浴室にいた男性が聞いたのがきっかけとなった。女性は70メートル流され、暗渠あんきょに入る直前だった。1秒でも遅れていたら助からなかったかもしれない。(谷侑弥)
24日午後11時頃、後藤勉さん(69)は風呂に入っていたところ、開けていた小窓から聞こえた。「うー」と。次第に聞こえなくなったが気味が悪いので、妻妙子さん(62)に2階から外を確認するように伝えた。
「誰もいない」と妙子さん。こう続けた。「『ゴボッ』という音を聞いた」。用水路に何かあるのか――。そう思った後藤さんは「まさか人か」と懐中電灯を手に家を飛び出した。
街灯は遠くにぽつんとあるだけ。「気のせいであってほしい」と願いながら、自宅前を流れる用水路に光を当てながら歩くと、近くからうめき声が聞こえた。
足元を照らすと、人の足。流されるのを防ごうととっさにつかんだ。その体はほとんど暗渠に入っていた。「誰かー」。110番の後、追いかけてきた妙子さんが叫び声に気づき、間近の安川外志さん(70)宅に助けを求めた。
テレビを見て起きていた安川さんがすぐ駆けつけ、後藤さんと一緒にその足を引っ張った。現れたのは小柄な女性。ずぶぬれで震えており、銀色のシートに覆われて救急車で病院に搬送された。救急隊員は「長い時間水につかっていたら危なかったはずだ」と話す。
女性が見つかった地点の用水路は幅60センチ、深さ50センチ。女性は70メートルほど手前で転落して流されたらしい。「暗渠の中に流されていたら助けられなかったかもしれない」と、後藤さんは振り返る。
救助した2人には後日、富山中央署から感謝状が贈られた。後藤さんは「女性が助かって何より」、安川さんは「当たり前のことをやっただけ」と話した。女性は10月に入り、退院した。
「2人のおかげ 孫また会えた」…救助された70代女性
(リンク先に続きあり)
深夜に「うー」「ゴボッ」と声、暗渠に入る直前の女性を救助
2019/10/20 15:50
富山市町村の住宅街で9月24日深夜、用水路に転落した70歳代女性が近所の男性2人に助けられ、一命を取りとめた。かすかなうめき声を偶然、自宅浴室にいた男性が聞いたのがきっかけとなった。女性は70メートル流され、暗渠あんきょに入る直前だった。1秒でも遅れていたら助からなかったかもしれない。(谷侑弥)
24日午後11時頃、後藤勉さん(69)は風呂に入っていたところ、開けていた小窓から聞こえた。「うー」と。次第に聞こえなくなったが気味が悪いので、妻妙子さん(62)に2階から外を確認するように伝えた。
「誰もいない」と妙子さん。こう続けた。「『ゴボッ』という音を聞いた」。用水路に何かあるのか――。そう思った後藤さんは「まさか人か」と懐中電灯を手に家を飛び出した。
街灯は遠くにぽつんとあるだけ。「気のせいであってほしい」と願いながら、自宅前を流れる用水路に光を当てながら歩くと、近くからうめき声が聞こえた。
足元を照らすと、人の足。流されるのを防ごうととっさにつかんだ。その体はほとんど暗渠に入っていた。「誰かー」。110番の後、追いかけてきた妙子さんが叫び声に気づき、間近の安川外志さん(70)宅に助けを求めた。
テレビを見て起きていた安川さんがすぐ駆けつけ、後藤さんと一緒にその足を引っ張った。現れたのは小柄な女性。ずぶぬれで震えており、銀色のシートに覆われて救急車で病院に搬送された。救急隊員は「長い時間水につかっていたら危なかったはずだ」と話す。
女性が見つかった地点の用水路は幅60センチ、深さ50センチ。女性は70メートルほど手前で転落して流されたらしい。「暗渠の中に流されていたら助けられなかったかもしれない」と、後藤さんは振り返る。
救助した2人には後日、富山中央署から感謝状が贈られた。後藤さんは「女性が助かって何より」、安川さんは「当たり前のことをやっただけ」と話した。女性は10月に入り、退院した。
「2人のおかげ 孫また会えた」…救助された70代女性
(リンク先に続きあり)