https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20191112/1000040216.html
ハザードマップ外でも内水氾濫
11月12日 17時32分
台風19号で川崎市では、市街地の排水が出来ずに水があふれる「内水氾濫」で浸水被害が広がりましたが、市が「内水ハザードマップ」として示した場所以外でも、広く浸水していたことが分かりました。
川崎市は内水ハザードマップに過去10年の「浸水実績図」を運用していて、国も認めていますが、市では今回の被害を踏まえ想定から見直しを検討することにしています。
台風19号で、川崎市では多摩川沿いの5か所の排水路で、川に排水ができず市街地に水があふれる「内水氾濫」が起き、市内のおよそ92ヘクタールが浸水しました。
国土交通省は、内水氾濫については被害のおそれのある全国484の自治体に、「内水ハザードマップ」の早期作成を求めています。
川崎市も対象で、過去10年に内水氾濫で浸水した場所を示した「浸水実績図」を、「内水ハザードマップ」として運用し、国にも作成済みとして報告していました。
国は実績図を運用することも認めていますが、今回の台風19号では、高津区と中原区にまたがる町工場が集積する地域や、タワーマンションが停電した武蔵小杉駅周辺など、内水ハザードマップで示されていない場所でも浸水被害が出ていたことがわかりました。
住民からは、洪水ハザードマップでは浸水想定区域になっているため、川の水位は注意していたものの内水氾濫は想定していなかったという声も聞かれました。
川崎市は今回の被害を受け、現在進めている内水ハザードマップの改定では、想定から見直しを検討するということです。
下水道計画課の室井弘通課長は「台風19号を踏まえ、多摩川の水位や想定される最大雨量を整理し、しっかりしたマップを作っていきたい」と話しています。
台風19号による内水氾濫で中原区宮内の自宅が被災した32歳の男性は、「1階が階段の3段目あたりまで浸水し、復旧工事は来月の予定なので1か月経った今も元の生活にはほど遠いです。洪水のハザードマップは確認し多摩川の水位をインターネットで随時、注意して見ていたので大丈夫だと思っていましたが、まさか下水からあふれて浸水するとは思わなかったです」と話していました。
同じ中原区宮内で、経営する金属加工の工場が床上70センチほど浸水した54歳の男性は、「この場所に会社を構えて32年目になりますが浸水の被害は経験がなく多摩川があふれなければ大丈夫だと思っていたので想像もつかない災害でした。今後開かれる住民説明会で市の対応について尋ねたいです」と話していました。
(リンク先に続きあり)
ハザードマップ外でも内水氾濫
11月12日 17時32分
台風19号で川崎市では、市街地の排水が出来ずに水があふれる「内水氾濫」で浸水被害が広がりましたが、市が「内水ハザードマップ」として示した場所以外でも、広く浸水していたことが分かりました。
川崎市は内水ハザードマップに過去10年の「浸水実績図」を運用していて、国も認めていますが、市では今回の被害を踏まえ想定から見直しを検討することにしています。
台風19号で、川崎市では多摩川沿いの5か所の排水路で、川に排水ができず市街地に水があふれる「内水氾濫」が起き、市内のおよそ92ヘクタールが浸水しました。
国土交通省は、内水氾濫については被害のおそれのある全国484の自治体に、「内水ハザードマップ」の早期作成を求めています。
川崎市も対象で、過去10年に内水氾濫で浸水した場所を示した「浸水実績図」を、「内水ハザードマップ」として運用し、国にも作成済みとして報告していました。
国は実績図を運用することも認めていますが、今回の台風19号では、高津区と中原区にまたがる町工場が集積する地域や、タワーマンションが停電した武蔵小杉駅周辺など、内水ハザードマップで示されていない場所でも浸水被害が出ていたことがわかりました。
住民からは、洪水ハザードマップでは浸水想定区域になっているため、川の水位は注意していたものの内水氾濫は想定していなかったという声も聞かれました。
川崎市は今回の被害を受け、現在進めている内水ハザードマップの改定では、想定から見直しを検討するということです。
下水道計画課の室井弘通課長は「台風19号を踏まえ、多摩川の水位や想定される最大雨量を整理し、しっかりしたマップを作っていきたい」と話しています。
台風19号による内水氾濫で中原区宮内の自宅が被災した32歳の男性は、「1階が階段の3段目あたりまで浸水し、復旧工事は来月の予定なので1か月経った今も元の生活にはほど遠いです。洪水のハザードマップは確認し多摩川の水位をインターネットで随時、注意して見ていたので大丈夫だと思っていましたが、まさか下水からあふれて浸水するとは思わなかったです」と話していました。
同じ中原区宮内で、経営する金属加工の工場が床上70センチほど浸水した54歳の男性は、「この場所に会社を構えて32年目になりますが浸水の被害は経験がなく多摩川があふれなければ大丈夫だと思っていたので想像もつかない災害でした。今後開かれる住民説明会で市の対応について尋ねたいです」と話していました。
(リンク先に続きあり)