0001花火祭り ★2020/03/21(土) 08:28:19.78ID:fsHRWp6o9
今、世界の研究者たちが懸命になって新型コロナウイルスのワクチン開発を進めている。
だが、これが首尾よく開発されたとしても、安心するのはまだ早い。今度はそれを大量生産し、世界各地へと送り届けるという、これまた骨の折れる作業が待っているからだ。
だが、テキサス大学オースティン校(アメリカ)の研究グループが開発した新型フィルムを使えば、それらの問題は解消されるかもしれい。
安価で、ワクチンの常温保存が可能で、経口接種が可能になるので注射器いらず。ついでにかさばらないので、大量に出荷を可能にするという。
試行錯誤の末、ワクチンを保存できる経口フィルムの開発に成功
世界的なワクチン接種率はここ10年で改善したとはいえ、それでもなお1350万人の子供たち(2018年)がワクチンを受けられないでいる。
『Science Advances』で発表された新型フィルムなら、こうした状況を劇的に改善することになるかもしれない。
そのヒントになったのは、昆虫などのDNAが琥珀の中で数百万年も保存されるというドキュメンタリーだったそうだ。これを観た研究者の頭脳に閃いたのが、おばあちゃんのあめ玉だ。
単純明快だが、誰も思いつかなかったアイデアだ。研究グループは、砂糖や塩などさまざまな素材の配合を試し、琥珀のようにワクチンを保存してくれる、あめ玉ならぬフィルムの開発を進めた。
最初は、フィルムの形成時か、保存中の結晶化によって、ワクチンとなる細菌やウイルスが死んでしまったが、450以上もの配合を試した結果、ついにワクチンを保存できる配合が見つかった。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/7/d/7dba4051.jpg
これなら注射を打つ必要がない。フィルムを口の中の舌の下または頬の位置に置くと急速にとけて吸収される。
さらに工夫を凝らすことで、特殊な技能がなくても生産でき、しかも朝に作って、昼には出荷できるようなスピーディな生産まで可能になった。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/f/4/f4da999d.jpg
それまでのびん入りワクチンに比べ、新型フィルムはかさばらないので、輸送にも有利。従来、35万回分のワクチンは、注射器を除いても2730キロの重量があったが、新型フィルムならたったの3キロでしかない
3年前のワクチンを95パーセント保存
ワクチンは保存している間にどんどんと効果が薄れていくものだ。その劣化のペースはだいたい保存時の温度によって決まる。
一番良いのは冷蔵庫で保管することなのだが、それはコストをはじめとする諸問題のために、地域によってはほぼ不可能なこともある。常温で輸送・保管できるメリットが大きいのはそうしたわけだ。
ちなみに、エボラウイルスのワクチンを3年間、密閉した容器の中で保管してみたところ、ウイルスの95パーセントがまだ活発だったそうだ。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/0/f/0f9755ff.jpg
環境にも優しいワクチン
また見落とされがちだが、環境への負担が軽い点も注目に値する。
たとえば、2004年にフィリピンで実施されたはしか撲滅キャンペーンでは、1月に1800万人への予防接種が行われたが、そのために1950万本の注射器が廃棄された。
これは鋭く尖った針143トンと、空のびん、包装、キャップ、綿棒といったワクチンに付随する諸々の物資80トンに相当する量だ。
一方、新型フィルムならば、ワクチンの包装だけで各地に輸送することができ、使ってしまえば後に残るのは、健康な人たちだけだ。
研究グループは、今後2年以内の市販を目指しているそうだ。
http://karapaia.com/archives/52288984.html
だが、これが首尾よく開発されたとしても、安心するのはまだ早い。今度はそれを大量生産し、世界各地へと送り届けるという、これまた骨の折れる作業が待っているからだ。
だが、テキサス大学オースティン校(アメリカ)の研究グループが開発した新型フィルムを使えば、それらの問題は解消されるかもしれい。
安価で、ワクチンの常温保存が可能で、経口接種が可能になるので注射器いらず。ついでにかさばらないので、大量に出荷を可能にするという。
試行錯誤の末、ワクチンを保存できる経口フィルムの開発に成功
世界的なワクチン接種率はここ10年で改善したとはいえ、それでもなお1350万人の子供たち(2018年)がワクチンを受けられないでいる。
『Science Advances』で発表された新型フィルムなら、こうした状況を劇的に改善することになるかもしれない。
そのヒントになったのは、昆虫などのDNAが琥珀の中で数百万年も保存されるというドキュメンタリーだったそうだ。これを観た研究者の頭脳に閃いたのが、おばあちゃんのあめ玉だ。
単純明快だが、誰も思いつかなかったアイデアだ。研究グループは、砂糖や塩などさまざまな素材の配合を試し、琥珀のようにワクチンを保存してくれる、あめ玉ならぬフィルムの開発を進めた。
最初は、フィルムの形成時か、保存中の結晶化によって、ワクチンとなる細菌やウイルスが死んでしまったが、450以上もの配合を試した結果、ついにワクチンを保存できる配合が見つかった。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/7/d/7dba4051.jpg
これなら注射を打つ必要がない。フィルムを口の中の舌の下または頬の位置に置くと急速にとけて吸収される。
さらに工夫を凝らすことで、特殊な技能がなくても生産でき、しかも朝に作って、昼には出荷できるようなスピーディな生産まで可能になった。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/f/4/f4da999d.jpg
それまでのびん入りワクチンに比べ、新型フィルムはかさばらないので、輸送にも有利。従来、35万回分のワクチンは、注射器を除いても2730キロの重量があったが、新型フィルムならたったの3キロでしかない
3年前のワクチンを95パーセント保存
ワクチンは保存している間にどんどんと効果が薄れていくものだ。その劣化のペースはだいたい保存時の温度によって決まる。
一番良いのは冷蔵庫で保管することなのだが、それはコストをはじめとする諸問題のために、地域によってはほぼ不可能なこともある。常温で輸送・保管できるメリットが大きいのはそうしたわけだ。
ちなみに、エボラウイルスのワクチンを3年間、密閉した容器の中で保管してみたところ、ウイルスの95パーセントがまだ活発だったそうだ。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/0/f/0f9755ff.jpg
環境にも優しいワクチン
また見落とされがちだが、環境への負担が軽い点も注目に値する。
たとえば、2004年にフィリピンで実施されたはしか撲滅キャンペーンでは、1月に1800万人への予防接種が行われたが、そのために1950万本の注射器が廃棄された。
これは鋭く尖った針143トンと、空のびん、包装、キャップ、綿棒といったワクチンに付随する諸々の物資80トンに相当する量だ。
一方、新型フィルムならば、ワクチンの包装だけで各地に輸送することができ、使ってしまえば後に残るのは、健康な人たちだけだ。
研究グループは、今後2年以内の市販を目指しているそうだ。
http://karapaia.com/archives/52288984.html