飼い主が新型コロナに感染したら
https://www.sankei.com/images/news/200401/lif2004010012-p1.jpg
新型コロナウイルスはペットにも感染するの? そんな不安の声が、犬などの飼い主から上がっている。香港では感染者が飼育する犬から微弱な陽性反応が確認され、ベルギーでも飼い猫への感染が判明した。こうした事態を受け、東京都獣医師会などが、飼い主に向けて情報を発信している。飼い主が感染した場合は、ペットも外出を控えたほうがいいという。犬なら散歩をしなくても室内で生活できるように、日ごろからのしつけが大切になりそうだ。(篠原那美)
「最近、公園のドッグランには連れて行かないようにしている」
東京都中央区に住む主婦(45)は新型コロナウイルスへの感染を警戒し、愛犬の散歩コースを変えたと話す。
香港政府は3月4日、新型コロナウイルス感染者の家庭で飼われていた犬から、低レベルの感染を確認したと発表した。これを受け、日本獣医師会は「感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できない」とする見解を示している。
現在のところ新型コロナウイルスの感染は人から人が中心で、ペットを介した感染は確認されていないが、動物を飼っている家庭では、何に気を付けたらいいのだろう。
同会によると、まずは飼い主自身が感染しないように心がけることが重要だという。他の人獣共通感染症予防と同じように、ペットに触れる前後には、必ず入念に手洗いをする。餌の口移しや、なめたり、なめられたりといった「過度な接触は避けてほしい」と強調する。
飼い主が新型コロナウイルスに感染した際には、ペットにも対策が必要だ。
東京都獣医師会が同月16日に飼い主に向けて発表したQ&Aによると、まず最初にすることは、ペットの体を洗うことだ。体表についたウイルスが人など他に移らないようにするためで、シャワーを使う際には、お湯の勢いは弱めにし、跳ね返ったお湯が自身や周囲に飛ばないようにとアドバイスする。
飼い主が入院する場合などには、他に世話ができる人にペットを預ける。その際、キャリーバッグや首輪、リードなどは、0・05%に薄めた家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きする。
自宅療養なら、療養中の部屋にペットを出入りさせないようにする。ウイルスが付着している可能性のあるマスクやシーツ類などに触れさせないことも大切だ。
もし、感染者自身がペットの世話をしなければならない場合は、ペットを媒介とした他への感染を防ぐため、室内だけで飼育する。
日本獣医師会関係者は「今回に限らず、災害時など、屋外で散歩をさせられない状況になることはあり得る。犬の場合は、日ごろから室内や玄関先で排尿、排便ができるように、しつけておくことが大切」と話している。
4/1(水) 8:13配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000506-san-life
https://www.sankei.com/images/news/200401/lif2004010012-p1.jpg
新型コロナウイルスはペットにも感染するの? そんな不安の声が、犬などの飼い主から上がっている。香港では感染者が飼育する犬から微弱な陽性反応が確認され、ベルギーでも飼い猫への感染が判明した。こうした事態を受け、東京都獣医師会などが、飼い主に向けて情報を発信している。飼い主が感染した場合は、ペットも外出を控えたほうがいいという。犬なら散歩をしなくても室内で生活できるように、日ごろからのしつけが大切になりそうだ。(篠原那美)
「最近、公園のドッグランには連れて行かないようにしている」
東京都中央区に住む主婦(45)は新型コロナウイルスへの感染を警戒し、愛犬の散歩コースを変えたと話す。
香港政府は3月4日、新型コロナウイルス感染者の家庭で飼われていた犬から、低レベルの感染を確認したと発表した。これを受け、日本獣医師会は「感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できない」とする見解を示している。
現在のところ新型コロナウイルスの感染は人から人が中心で、ペットを介した感染は確認されていないが、動物を飼っている家庭では、何に気を付けたらいいのだろう。
同会によると、まずは飼い主自身が感染しないように心がけることが重要だという。他の人獣共通感染症予防と同じように、ペットに触れる前後には、必ず入念に手洗いをする。餌の口移しや、なめたり、なめられたりといった「過度な接触は避けてほしい」と強調する。
飼い主が新型コロナウイルスに感染した際には、ペットにも対策が必要だ。
東京都獣医師会が同月16日に飼い主に向けて発表したQ&Aによると、まず最初にすることは、ペットの体を洗うことだ。体表についたウイルスが人など他に移らないようにするためで、シャワーを使う際には、お湯の勢いは弱めにし、跳ね返ったお湯が自身や周囲に飛ばないようにとアドバイスする。
飼い主が入院する場合などには、他に世話ができる人にペットを預ける。その際、キャリーバッグや首輪、リードなどは、0・05%に薄めた家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きする。
自宅療養なら、療養中の部屋にペットを出入りさせないようにする。ウイルスが付着している可能性のあるマスクやシーツ類などに触れさせないことも大切だ。
もし、感染者自身がペットの世話をしなければならない場合は、ペットを媒介とした他への感染を防ぐため、室内だけで飼育する。
日本獣医師会関係者は「今回に限らず、災害時など、屋外で散歩をさせられない状況になることはあり得る。犬の場合は、日ごろから室内や玄関先で排尿、排便ができるように、しつけておくことが大切」と話している。
4/1(水) 8:13配信
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