◇イベント自粛でアルバイトが減少
アルバイトの仕事が減り、収入が減少したと困り果てているのは、フィリピン出身の男性、エンリレさん(仮名)。
フィリピンの大学を卒業後、現地の企業に勤務していたエンリレさんは、日本の文化や日本語にあこがれを持ち、ある時、日本留学を決意した。その際、フィリピンにある仲介会社に日本の日本語学校の学費などとして合計90万円を支払った。この仲介会社は日本にパートナー企業を持つ会社だという。
90万円という大金が手元になかったエンリレさんは、この資金を銀行や親族から借り入れ、なんとか賄った。借金を背負っての留学だった。
来日後は、東日本にある日本語学校に通い日本語を学び始めた。ただし、エンリレさんには大きな借金がある上、日本での生活費もかかる。そこで彼はアルバイトをすることに決めた。また、日本語学校も留学生にアルバイトを紹介していたという。
エンリレさんがまず経験したのは、大手物流企業でのアルバイトだった。時給は1000円。留学生は週28時間までしか働けないという規定がある上、授業もあるため、収入は月に10万円程度にとどまる。
その後は、大型イベント施設で清掃のアルバイトをした。週に3日、計24時間程度働いた。時給はトレーニング期間が1000円で、その後は1200円だ。手取りは8万円から9万円だったという。
エンリレさんはアルバイトの収入から日本留学のためにできた借金を返すとともに、家賃と食費、授業料をねん出してきた。
しかし、彼の生活は新型コロナウイルの流行で一変した。人が集まるイベントが軒並み中止されたため、清掃の仕事が激減したのだ。収入は当然のように減っていく。しかし、家賃や食費など生活費はかかる。
さらに、未払いの授業料も残っている。エンリレさんは最近、在籍していた日本語学校から未払いの授業料を支払うよう求められた。アルバイトの給与が振り込まれるのは少し先になるため、授業料をすぐには支払えない。
「日本にいられて嬉しいのですが、こうした誰にも制御できない事態が起きるとは思いもしませんでした。なんとか頑張って、日本での暮らしを続けたいです」
エンリレさんはこうつぶやいた。
◇内定取り消しの可能性
内定切り――。そんな言葉がいつしか世の中に出回るようになった。これから社会に出て働こうという若い人たちが必死の思いで就職活動をし、やっと勝ち取った内定。しかし、それが突然取り消されるというのは、あまりにもむごい。
そんな内定切りのリスクに直面しているのが、ベトナム出身の女性、ミイアインさんだ。
20代のミイアインさんは日本に暮らして約5年。西日本の日本学校で2年にわたり日本語を勉強した後、専門学校で3年間学んだ。そして就職が決まり、この春からは飲食部門の企業で仕事を始める予定だった。しかし新型コロナウイルスの影響で、飲食部門が大きな打撃を受ける中、最近になり就職先の企業から入社時期を延期するとの連絡がきた。
ミイアインさんはこう語る。
「専門学校を卒業し、日本で働くために在留資格の手続きをしているところでした。でも就職先の会社から突然、今は仕事がないので、一度ベトナムに帰って数カ月待つようにと言われたのです。このまま内定が取り消されてしまうのではと、心配しています。
それに、この春から就職できると思っていたので、つい最近、アルバイトをやめたばかりでした。今は収入がないので、ベトナムに戻るための旅費はありません。そんな中でも、家賃や食費はかかります。どうすればいいのか分かりません」
◇強いられた介護のアルバイト
4/11(土) 14:00 全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20200411-00172498/
https://rpr.c.yimg.jp/amd/20200411-00172498-roupeiro-000-9-view.jpg
アルバイトの仕事が減り、収入が減少したと困り果てているのは、フィリピン出身の男性、エンリレさん(仮名)。
フィリピンの大学を卒業後、現地の企業に勤務していたエンリレさんは、日本の文化や日本語にあこがれを持ち、ある時、日本留学を決意した。その際、フィリピンにある仲介会社に日本の日本語学校の学費などとして合計90万円を支払った。この仲介会社は日本にパートナー企業を持つ会社だという。
90万円という大金が手元になかったエンリレさんは、この資金を銀行や親族から借り入れ、なんとか賄った。借金を背負っての留学だった。
来日後は、東日本にある日本語学校に通い日本語を学び始めた。ただし、エンリレさんには大きな借金がある上、日本での生活費もかかる。そこで彼はアルバイトをすることに決めた。また、日本語学校も留学生にアルバイトを紹介していたという。
エンリレさんがまず経験したのは、大手物流企業でのアルバイトだった。時給は1000円。留学生は週28時間までしか働けないという規定がある上、授業もあるため、収入は月に10万円程度にとどまる。
その後は、大型イベント施設で清掃のアルバイトをした。週に3日、計24時間程度働いた。時給はトレーニング期間が1000円で、その後は1200円だ。手取りは8万円から9万円だったという。
エンリレさんはアルバイトの収入から日本留学のためにできた借金を返すとともに、家賃と食費、授業料をねん出してきた。
しかし、彼の生活は新型コロナウイルの流行で一変した。人が集まるイベントが軒並み中止されたため、清掃の仕事が激減したのだ。収入は当然のように減っていく。しかし、家賃や食費など生活費はかかる。
さらに、未払いの授業料も残っている。エンリレさんは最近、在籍していた日本語学校から未払いの授業料を支払うよう求められた。アルバイトの給与が振り込まれるのは少し先になるため、授業料をすぐには支払えない。
「日本にいられて嬉しいのですが、こうした誰にも制御できない事態が起きるとは思いもしませんでした。なんとか頑張って、日本での暮らしを続けたいです」
エンリレさんはこうつぶやいた。
◇内定取り消しの可能性
内定切り――。そんな言葉がいつしか世の中に出回るようになった。これから社会に出て働こうという若い人たちが必死の思いで就職活動をし、やっと勝ち取った内定。しかし、それが突然取り消されるというのは、あまりにもむごい。
そんな内定切りのリスクに直面しているのが、ベトナム出身の女性、ミイアインさんだ。
20代のミイアインさんは日本に暮らして約5年。西日本の日本学校で2年にわたり日本語を勉強した後、専門学校で3年間学んだ。そして就職が決まり、この春からは飲食部門の企業で仕事を始める予定だった。しかし新型コロナウイルスの影響で、飲食部門が大きな打撃を受ける中、最近になり就職先の企業から入社時期を延期するとの連絡がきた。
ミイアインさんはこう語る。
「専門学校を卒業し、日本で働くために在留資格の手続きをしているところでした。でも就職先の会社から突然、今は仕事がないので、一度ベトナムに帰って数カ月待つようにと言われたのです。このまま内定が取り消されてしまうのではと、心配しています。
それに、この春から就職できると思っていたので、つい最近、アルバイトをやめたばかりでした。今は収入がないので、ベトナムに戻るための旅費はありません。そんな中でも、家賃や食費はかかります。どうすればいいのか分かりません」
◇強いられた介護のアルバイト
4/11(土) 14:00 全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20200411-00172498/
https://rpr.c.yimg.jp/amd/20200411-00172498-roupeiro-000-9-view.jpg