青森県営浅虫水族館(青森市)で飼育されている推定11歳になるメスのバンドウイルカ「りんご」が今夏にも出産を控え、スタッフが24時間体制で見守りを続けている。無事出産すれば同館では27年ぶり。飼育下のイルカの繁殖は難しいとされるが、スタッフは「気負いすぎずに準備してあげたい」と話している。
同館では約10年前からイルカの繁殖に力を入れてきたといい、現在バンドウイルカ4頭とカマイルカ5頭の計9頭を飼育している。りんごの相手は推定39歳となるオスの「ジム」。86年に仲間入りした「古参メンバー」で、40〜50年程度と言われるイルカの寿命を考えると高齢にあたる。
一昨年にジムと、りんごを含むメス3頭を一緒に過ごさせたところ、りんごとの交尾が見られるようになり、その後ホルモン検査やエコー検査で妊娠を確認。今月18日のエコー検査では赤ちゃんの心臓の鼓動も確認された。ただ、初産の場合、出産がうまくいくかどうかは「五分五分」という。
同館飼育展示部のイルカグループリーダー、竹鼻瞭さん(30)は「一番大変なのはりんご自身」と思いやる一方で、「出産や育児、成長はイルカの生活史のひとつ。もし無事に生まれれば、その一部を見ることができると思う」と出産に期待を寄せた。【井川加菜美】
毎日新聞2020年8月21日 07時49分(最終更新 8月21日 07時49分)
https://mainichi.jp/articles/20200821/k00/00m/040/005000c
同館では約10年前からイルカの繁殖に力を入れてきたといい、現在バンドウイルカ4頭とカマイルカ5頭の計9頭を飼育している。りんごの相手は推定39歳となるオスの「ジム」。86年に仲間入りした「古参メンバー」で、40〜50年程度と言われるイルカの寿命を考えると高齢にあたる。
一昨年にジムと、りんごを含むメス3頭を一緒に過ごさせたところ、りんごとの交尾が見られるようになり、その後ホルモン検査やエコー検査で妊娠を確認。今月18日のエコー検査では赤ちゃんの心臓の鼓動も確認された。ただ、初産の場合、出産がうまくいくかどうかは「五分五分」という。
同館飼育展示部のイルカグループリーダー、竹鼻瞭さん(30)は「一番大変なのはりんご自身」と思いやる一方で、「出産や育児、成長はイルカの生活史のひとつ。もし無事に生まれれば、その一部を見ることができると思う」と出産に期待を寄せた。【井川加菜美】
毎日新聞2020年8月21日 07時49分(最終更新 8月21日 07時49分)
https://mainichi.jp/articles/20200821/k00/00m/040/005000c