0001ボラえもん ★2021/03/11(木) 16:10:30.75ID:jRzXzRpz9
デマや陰謀論に騙される人が後を絶たない。なぜ彼らは間違った情報を信じてしまうのか。
文筆家の古谷経衡氏は「生産性や合理性が求められることで長考する機会が失われ、人類はむしろ昔よりもだまされやすくなった。そこには『短慮』『即断』という名の悪魔が潜んでいる」という――。
■日本にも「Jアノン」を信じる人たちがいる
少し前まで、人類が手にできる情報はわずかで、かつ遅いものであった。
近世期の江戸幕府中枢は、長崎に居たオランダ商館長による所謂「オランダ風説書」によって、フランス革命の勃発を知ったが、そこには1年程度のタイムラグがあったという。
現在、地球の裏側のささいな事件であっても、情報は時差なく世界中に拡散される。
ただし、人類の情報処理能力は中・近世とさほど変わっていない。情報が増えているのに、人類の能力は変わっていないため、相対的に人類はどんどん「バカ」になっているように見える。
冥王星とその衛星カロンにまで無人探査が出来る時代になっても、アメリカの急進的なキリスト教原理主義者の一部は、進化論を否定し地動説を信じている。
先日も、米国の「Qアノン」の信奉者らは、「3月4日にトランプ前大統領が再び就任する」などというデマを信じ、騒ぎを起こした。失笑してしまうが、日本にも「Jアノン」を信じる人たちがいる。
(中略)
■「低リテラシー」の人々はいつの時代も常に存在した
しかし一方で、こう考えることもできる。時代に関わらず、また国家や共同体を問わず、デマを流すもの、
それを信じる者という所謂「低リテラシー」の人々は、「常に一定程度存在してきた」と言えるのではないか。
要するに、恐怖心は人類普遍の感情であるが、それに抗しきれず流言飛語を流すもの、便乗する愉快犯、
またそれを垂直的に信じてしまうリテラシーのないものは、いつの時代や社会でも常に集団の中で一定は居る、という類推である。
批判的精神を持たず、他者の言説に無批判で、デマの発生源を自ら確認することなく惑わされるという人々が必ず居る。
だがそれは逐次否定され、デマは沈静化することから、彼らは常に存在するが社会の中ではマイノリティであり続ける。
彼らがもし社会の大勢を占めるならば、デマは訂正されることなく際限なく広がり続け大規模な騒擾が起こるはずだが、
その都度公的機関が取り締まりを実行し、メディアが否定することで、時間と共にデマは消えて行くことからも、「低リテラシー」の人々は世論に影響を与えるだけの量的規模を持たない。
■人類は昔に比べてより「バカ」になった
だからと言って今後も必ず起こるであろう巨大地震のたびに発生するデマを、ただ座して甘受しておけばいいのかという話にはならない。
地震とデマは必ずと言ってよいほど相関するが、国民皆ネット時代になった現在、その伝達力はけた違いである。
幕藩体制期、江戸から大坂まで早飛脚を用いても情報通信は最低3日(片道)かかった。だが現代、ネットや電話を介せばそこに時間差はない。この速さはある種の恐怖である。
南海トラフや首都直下型地震という、将来起こるであろう超巨大地震の際、デマは一瞬にして全国津々浦々に拡大するだろう。
そこから発生する急性的な騒擾は一次的には官憲の手におえないで暴走する危険性をはらんでいる。
要するに一人の人間に浴びせられる情報量は昔に比べるとけた違いに増えたが、それを受容する人間側は少しも進歩していないという事である。
相対的に考えれば、より膨大な情報(それも正確な)を得られる環境になったにも関わらず、
低リテラシーの人が相も変わらず存在するという事実は、人類は昔に比べてより「バカ」になった、と判定せざるを得ないのである。
(以下略、全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/articles/210f3e1469fb768bdf288df7f0e6d1bef9c8bcf0
文筆家の古谷経衡氏は「生産性や合理性が求められることで長考する機会が失われ、人類はむしろ昔よりもだまされやすくなった。そこには『短慮』『即断』という名の悪魔が潜んでいる」という――。
■日本にも「Jアノン」を信じる人たちがいる
少し前まで、人類が手にできる情報はわずかで、かつ遅いものであった。
近世期の江戸幕府中枢は、長崎に居たオランダ商館長による所謂「オランダ風説書」によって、フランス革命の勃発を知ったが、そこには1年程度のタイムラグがあったという。
現在、地球の裏側のささいな事件であっても、情報は時差なく世界中に拡散される。
ただし、人類の情報処理能力は中・近世とさほど変わっていない。情報が増えているのに、人類の能力は変わっていないため、相対的に人類はどんどん「バカ」になっているように見える。
冥王星とその衛星カロンにまで無人探査が出来る時代になっても、アメリカの急進的なキリスト教原理主義者の一部は、進化論を否定し地動説を信じている。
先日も、米国の「Qアノン」の信奉者らは、「3月4日にトランプ前大統領が再び就任する」などというデマを信じ、騒ぎを起こした。失笑してしまうが、日本にも「Jアノン」を信じる人たちがいる。
(中略)
■「低リテラシー」の人々はいつの時代も常に存在した
しかし一方で、こう考えることもできる。時代に関わらず、また国家や共同体を問わず、デマを流すもの、
それを信じる者という所謂「低リテラシー」の人々は、「常に一定程度存在してきた」と言えるのではないか。
要するに、恐怖心は人類普遍の感情であるが、それに抗しきれず流言飛語を流すもの、便乗する愉快犯、
またそれを垂直的に信じてしまうリテラシーのないものは、いつの時代や社会でも常に集団の中で一定は居る、という類推である。
批判的精神を持たず、他者の言説に無批判で、デマの発生源を自ら確認することなく惑わされるという人々が必ず居る。
だがそれは逐次否定され、デマは沈静化することから、彼らは常に存在するが社会の中ではマイノリティであり続ける。
彼らがもし社会の大勢を占めるならば、デマは訂正されることなく際限なく広がり続け大規模な騒擾が起こるはずだが、
その都度公的機関が取り締まりを実行し、メディアが否定することで、時間と共にデマは消えて行くことからも、「低リテラシー」の人々は世論に影響を与えるだけの量的規模を持たない。
■人類は昔に比べてより「バカ」になった
だからと言って今後も必ず起こるであろう巨大地震のたびに発生するデマを、ただ座して甘受しておけばいいのかという話にはならない。
地震とデマは必ずと言ってよいほど相関するが、国民皆ネット時代になった現在、その伝達力はけた違いである。
幕藩体制期、江戸から大坂まで早飛脚を用いても情報通信は最低3日(片道)かかった。だが現代、ネットや電話を介せばそこに時間差はない。この速さはある種の恐怖である。
南海トラフや首都直下型地震という、将来起こるであろう超巨大地震の際、デマは一瞬にして全国津々浦々に拡大するだろう。
そこから発生する急性的な騒擾は一次的には官憲の手におえないで暴走する危険性をはらんでいる。
要するに一人の人間に浴びせられる情報量は昔に比べるとけた違いに増えたが、それを受容する人間側は少しも進歩していないという事である。
相対的に考えれば、より膨大な情報(それも正確な)を得られる環境になったにも関わらず、
低リテラシーの人が相も変わらず存在するという事実は、人類は昔に比べてより「バカ」になった、と判定せざるを得ないのである。
(以下略、全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/articles/210f3e1469fb768bdf288df7f0e6d1bef9c8bcf0