0001Ikh ★2021/03/12(金) 15:48:11.64ID:2SC4p3DZ9
[サンフランシスコ/上海 11日 ロイター] - 世界的に広がっている半導体不足は自動車産業のみならず、電子機器産業全体を揺るがす状況になってきた。品不足は米クアルコムが供給するスマートフォン向け半導体にも及んでおり、高性能製品でも需給ひっ迫の悪影響が懸念されている。
事情に詳しい関係者2人によると、世界最大のスマホメーカーであるサムスン電子は、スマホの「心臓部」となるクアルコム製アプリケーションプロセッサー(基本ソフトなどを実行する半導体)の供給不足に見舞われている。
アンドロイド版スマホのメーカーは、米国の制裁措置を受けた中国・華為技術(ファーウェイ)製スマホからの乗り換え顧客の獲得を競っており、クアルコム製半導体の需要はこの数カ月間に急増。同社は一部部品の不足などで、予想外の需要増に応じるのが難しくなった。
サムスンのサプライヤーの社員によると、クアルコム製半導体の不足で打撃を受けたのはサムスン製スマホの中位から低位のモデル。また別のサプライヤーの社員は、クアルコムの新旗艦モデル「スナップドラゴン888」の供給が不足していると述べたが、それがサムスンの上位機種の生産に影響しているかどうかは明らかにしなかった。
ロイターの取材に対し、サムスン電子の広報はコメントを避けた。クアルコムの広報担当者は、同社が2月に示した第2・四半期の売上高見通しを達成できると信じている、とする10日の幹部公式発言を回答とした。
複数の主要スマホメーカーから注文を受けている大手受託製造会社の幹部は匿名を条件に、クアルコム製の幅広い製品で供給が不足しており、今年はスマホの出荷を減らすだろうとの見通しを明らかにした。
中国・小米科技(シャオミ)のLu Weibing副社長は先月、中国版ツイッターの微博(ウェイボ)に半導体について「(普通の)不足ではない。極端な品不足だ」と投稿し、供給不足を嘆いた。
半導体は家電向けの需要が急増して世界的に需給がひっ迫し、自動車メーカーが生産を休止する事態になった。これまでの供給不足はおおむね、クアルコムが設計したスマホ向けの高性能プロセッサーではなく、旧式技術が使われた半導体に集中してきた。
しかしクアルコム製の深刻な品不足は、さらに根深い問題をあぶり出した。半導体の複雑なサプライチェーンは1カ所で問題が起きると他の部分に簡単に波及することが浮き彫りになった。数年先を見込んで大量生産計画を立てる必要がある半導体メーカーは、市場の急変にあっという間に足をすくわれることも分かった。
クアルコムのクリスチャーノ・アモン次期最高経営責任者(CEO)は10日の年次株主総会で「依然として基本的に需要が供給を上回っている」と述べた。
クアルコムの「スナップドラゴン888」はまだ開発から日が浅い。主要部品をサムスン電子の半導体関連別会社から調達し、線幅5ナノメートルの新技術を使っており、すぐに増産するのは困難だ。
クアルコムの無線送受信装置の一部を手掛けるサムスンのテキサス州工場も先月、寒波による停電で生産を停止せざるを得なくなったが、その影響がスマホメーカーに及んだかどうかは不明だ。
※続きは元ソースで御覧ください
ロイター 2021年3月12日3:07 午後UPDATED 40分前
https://jp.reuters.com/article/chips-qualcom-idJPKBN2B40I8
事情に詳しい関係者2人によると、世界最大のスマホメーカーであるサムスン電子は、スマホの「心臓部」となるクアルコム製アプリケーションプロセッサー(基本ソフトなどを実行する半導体)の供給不足に見舞われている。
アンドロイド版スマホのメーカーは、米国の制裁措置を受けた中国・華為技術(ファーウェイ)製スマホからの乗り換え顧客の獲得を競っており、クアルコム製半導体の需要はこの数カ月間に急増。同社は一部部品の不足などで、予想外の需要増に応じるのが難しくなった。
サムスンのサプライヤーの社員によると、クアルコム製半導体の不足で打撃を受けたのはサムスン製スマホの中位から低位のモデル。また別のサプライヤーの社員は、クアルコムの新旗艦モデル「スナップドラゴン888」の供給が不足していると述べたが、それがサムスンの上位機種の生産に影響しているかどうかは明らかにしなかった。
ロイターの取材に対し、サムスン電子の広報はコメントを避けた。クアルコムの広報担当者は、同社が2月に示した第2・四半期の売上高見通しを達成できると信じている、とする10日の幹部公式発言を回答とした。
複数の主要スマホメーカーから注文を受けている大手受託製造会社の幹部は匿名を条件に、クアルコム製の幅広い製品で供給が不足しており、今年はスマホの出荷を減らすだろうとの見通しを明らかにした。
中国・小米科技(シャオミ)のLu Weibing副社長は先月、中国版ツイッターの微博(ウェイボ)に半導体について「(普通の)不足ではない。極端な品不足だ」と投稿し、供給不足を嘆いた。
半導体は家電向けの需要が急増して世界的に需給がひっ迫し、自動車メーカーが生産を休止する事態になった。これまでの供給不足はおおむね、クアルコムが設計したスマホ向けの高性能プロセッサーではなく、旧式技術が使われた半導体に集中してきた。
しかしクアルコム製の深刻な品不足は、さらに根深い問題をあぶり出した。半導体の複雑なサプライチェーンは1カ所で問題が起きると他の部分に簡単に波及することが浮き彫りになった。数年先を見込んで大量生産計画を立てる必要がある半導体メーカーは、市場の急変にあっという間に足をすくわれることも分かった。
クアルコムのクリスチャーノ・アモン次期最高経営責任者(CEO)は10日の年次株主総会で「依然として基本的に需要が供給を上回っている」と述べた。
クアルコムの「スナップドラゴン888」はまだ開発から日が浅い。主要部品をサムスン電子の半導体関連別会社から調達し、線幅5ナノメートルの新技術を使っており、すぐに増産するのは困難だ。
クアルコムの無線送受信装置の一部を手掛けるサムスンのテキサス州工場も先月、寒波による停電で生産を停止せざるを得なくなったが、その影響がスマホメーカーに及んだかどうかは不明だ。
※続きは元ソースで御覧ください
ロイター 2021年3月12日3:07 午後UPDATED 40分前
https://jp.reuters.com/article/chips-qualcom-idJPKBN2B40I8