https://news.yahoo.co.jp/articles/8f354e9fb0ebddfc0f71e53d4730489dcb3b1357
東京電力福島第1原発の処理水を約2年後に海へ放出する政府の方針決定に合わせ、復興庁は13日夜、
処理水に含まれる放射性物質トリチウムの安全性をPRするチラシと動画を公開した。
トリチウムをかわいらしいデザインで表現し、「ゆるキャラ」のようなキャラクターになっているが、
「あまりにも軽い」と批判の声も上がっている。
チラシと動画では、トリチウムが雨水や海水、水道水、人体にも存在すること
▽体内に入っても蓄積されず水と一緒に排出されること
▽タンクから海に流す際、濃度を100倍以上に薄め、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1程度になること
――などを紹介。あわせて、世界中の原子力施設で海や大気に放出されていることや、放出の際は第三者機関の
協力に基づき検査し結果を公表することも説明した。
復興庁の原子力災害復興班によると、昨秋以降、海洋放出の方針決定後、すぐに風評払拭(ふっしょく)ができるよう
チラシを準備していたという。トリチウムを「ゆるキャラ」にしたことについては「さまざまな意見があるのは承知しているが、
子どもや関心の低い人にもトリチウムをわかりやすく知ってもらうため」と説明。チラシは福島県内の地元住民や
関係者向けに配布する方向で調整中で「風評被害を受けるとすれば、地元の方なので首都圏よりも優先して配布したい」という。
ただ、福島県内からはこの情報発信に批判的な声も上がる。同県いわき市小名浜を拠点に活動するライターの
小松理虔(りけん)さんは「怒りや葛藤を抑えつつ、なんとか前向きに、現実に向き合おうという水産業者や
地元住民ら当事者の感情を逆なでするようなものと感じた。あまりにも軽いし、海洋放出決定の当日に出した発信が
これなのはがっかりだ。もっと慎重で丁寧な伝え方をしてほしかった」と残念がる。
政府は13日に発表した方針の中で、風評払拭に向け情報発信を徹底すると明記した。
小松さんは「安全ですという情報だけでなく、検査態勢や水産関係者への思いなども合わせる必要がある。
こういったチラシを福島県内に配るのではなく、もっと大消費地に向けた発信をしてほしい」と要望した。
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出決定を受け、復興庁が発表したチラシに登場するトリチウムのキャラクター
=復興庁ホームページより
https://news-pctr.c.yimg.jp/uUzvQ3lML_bkIqyakc1vFhcD1LjPo8yt_iUb5dR3d8r5m8rSD2r1Nf-NxZJIuHs6PKobgiqcNvbzHdv9UvJiuUhqLMaehXoaFm24l1bR_Dw5GOULA0yMsKHletJROGiJG-o4dB3iPS5UXF7dg0YM-pW8D5FiQYluyqV7gOO_2J4=
動画「ALPS処理水について知ってほしい3つのこと」
https://www.reconstruction.go.jp/topics/20210413141933.html
東京電力福島第1原発の処理水を約2年後に海へ放出する政府の方針決定に合わせ、復興庁は13日夜、
処理水に含まれる放射性物質トリチウムの安全性をPRするチラシと動画を公開した。
トリチウムをかわいらしいデザインで表現し、「ゆるキャラ」のようなキャラクターになっているが、
「あまりにも軽い」と批判の声も上がっている。
チラシと動画では、トリチウムが雨水や海水、水道水、人体にも存在すること
▽体内に入っても蓄積されず水と一緒に排出されること
▽タンクから海に流す際、濃度を100倍以上に薄め、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1程度になること
――などを紹介。あわせて、世界中の原子力施設で海や大気に放出されていることや、放出の際は第三者機関の
協力に基づき検査し結果を公表することも説明した。
復興庁の原子力災害復興班によると、昨秋以降、海洋放出の方針決定後、すぐに風評払拭(ふっしょく)ができるよう
チラシを準備していたという。トリチウムを「ゆるキャラ」にしたことについては「さまざまな意見があるのは承知しているが、
子どもや関心の低い人にもトリチウムをわかりやすく知ってもらうため」と説明。チラシは福島県内の地元住民や
関係者向けに配布する方向で調整中で「風評被害を受けるとすれば、地元の方なので首都圏よりも優先して配布したい」という。
ただ、福島県内からはこの情報発信に批判的な声も上がる。同県いわき市小名浜を拠点に活動するライターの
小松理虔(りけん)さんは「怒りや葛藤を抑えつつ、なんとか前向きに、現実に向き合おうという水産業者や
地元住民ら当事者の感情を逆なでするようなものと感じた。あまりにも軽いし、海洋放出決定の当日に出した発信が
これなのはがっかりだ。もっと慎重で丁寧な伝え方をしてほしかった」と残念がる。
政府は13日に発表した方針の中で、風評払拭に向け情報発信を徹底すると明記した。
小松さんは「安全ですという情報だけでなく、検査態勢や水産関係者への思いなども合わせる必要がある。
こういったチラシを福島県内に配るのではなく、もっと大消費地に向けた発信をしてほしい」と要望した。
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出決定を受け、復興庁が発表したチラシに登場するトリチウムのキャラクター
=復興庁ホームページより
https://news-pctr.c.yimg.jp/uUzvQ3lML_bkIqyakc1vFhcD1LjPo8yt_iUb5dR3d8r5m8rSD2r1Nf-NxZJIuHs6PKobgiqcNvbzHdv9UvJiuUhqLMaehXoaFm24l1bR_Dw5GOULA0yMsKHletJROGiJG-o4dB3iPS5UXF7dg0YM-pW8D5FiQYluyqV7gOO_2J4=
動画「ALPS処理水について知ってほしい3つのこと」
https://www.reconstruction.go.jp/topics/20210413141933.html