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「目薬で夫を毒殺」容疑で妻を訴追 米
2018/09/05 5時間前

米サウスカロライナ州ヨーク郡保安官事務所は8月31日、夫を毒殺した容疑でラナ・クレイトン容疑者(52)を逮捕、訴追したと発表した。クレイトン容疑者は、数日にわたって夫のスティーブン・クレイトンさん(64)が飲む水に目薬を入れ、毒殺した疑いがかけられている。

ラナ容疑者は、夫スティーブンさんが自宅で死んでいるのを発見された数週間後に逮捕された。毒物テストの結果、スティーブンさんの遺体から化学物質テトラヒドロゾリンが発見されたことが逮捕につながった。

この物質は、処方箋(しょほうせん)なしで購入できる市販の目薬やスプレー式点鼻薬にも含まれている。
ヨーク郡警察は8月31日、ラナ容疑者を逮捕するとともに、7月19日から21日の間に飲食物に違法な異物混入を故意に行ったとして同容疑者を訴追した。

警察は発表で、夫が「気づかない」まま毒を盛ったことをラナ容疑者が認めたとしている。
ラナ容疑者は31日に逮捕され勾留された。警察は犯行動機について一切明らかにしていない。
理学療法の会社設立者だったスティーブンさんの死因については当初、ノースカロライナ州シャーロットから約32キロの高級住宅地クローバーにある自宅で、玄関で階段から落ちて死亡したようだと発表されていた。

友人や近隣住民によると、スティーブンさんの葬儀は8月上旬、夫妻宅の裏庭で行われた。捜査担当者がスティーブンさんの死因を特定する前だった。
地方紙ヘラルドによると、ラナ容疑者に犯罪歴や逮捕歴はない。

担当検察は、寝ているスティーブンさんの頭をラナ容疑者が弓で撃ったという2016年の出来事についても、捜査を再開したと明らかにした。

地元紙シャーロット・オブザーバーが入手した警察報告書によると、警察は当時この出来事を「偶然」だと判断していた。
報告書は捜査担当者が、出来事の後に「泣いて動揺する」ラナ容疑者を自宅で発見したとしている。

ラナ容疑者は当時、スティーブンさんの「気分の変動」が激しく、自分を精神的に虐待していたが、身体的な危害を加えたことはないと話していた。

米国立医学図書館によると、テトラヒドロゾリンは突発的発作や呼吸停止、昏睡(こんすい)状態を引き起こす可能性がある。

充血の解消を目的とした数滴の投与でも、「深刻な有害事象」を引き起こすかもしれないという。
夫妻の友人は地元メディアWSOC-TVに対し、夫妻は結婚して8年だったと語った。ラナ容疑者は近所の聖書研究会に参加していたという。

スティーブンさんの家族は同局に、「スティーブンの死は衝撃で、悔しい」と述べた。
「私たち家族と友人全員は、スティーブンが妻のラナをどれだけ愛し、尽くしていたかを知っている。まだ、このことを受け入れようとしている最中だ」

ヨーク郡の遺言検認裁判所によると、ラナ容疑者はスティーブンさんが死んだ後の遺産代理人に指名されていたという。
ラナ容疑者のフェイスブックページによると、同容疑者がシャーロットの米退役軍人局で働いていた。
時価約80万ドル(約8900万円)の夫妻宅は、バージニア州マウントバーノンにあるジョージ・ワシントン初代米大統領の邸宅を模して作られたものという。

(英語記事 US wife accused of 'fatally poisoning husband with eyedrops')

警察によると、ラナ・クレイトン容疑者(52)は以前、弓で夫の頭を撃ったことがある
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