新型コロナウイルスの感染防止策として政府が1世帯に2枚配る布マスクの都道府県別配布状況を示す、厚生労働省の公式サイト内にあるページ「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」が8日更新され、北海道、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県の12道府県が「5月11日(月)の週から配布開始予定」となった。(午後6時半現在)

 東京都は「配布中」、他は「準備中」。残るは34県となった。

 「日々、生産・配達状況が変動するため、お届け予定日は前後いたします。迅速かつ効率的な配送を実現するため、市区町村単位や個別の配送スケジュールについては決めておりません」「感染者数が多い都道府県から配布いたしますので、地域によって配布の時期が異なりますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」などの但し書きもある。

 布マスク配布は安倍晋三首相の肝いり対策で、約466億円の予算を計上。不織布マスクに比べてフィルターの効果は薄いと指摘され「アベノマスク」と揶揄されている。

 布マスクに汚れがあった問題で、厚生労働省と納入元の企業2社は4月24日までに、全世帯向けの未配布分のマスクを回収すると明らかにした。

 ▽全世帯へのマスク配布 安倍首相が4月1日、新型コロナウイルスの感染防止策として、全国の約5000万世帯に対し、布マスクを2枚ずつ配ると表明。配布する経費466億円と見積もり、2020年度補正予算案で233億円、20年度当初予算の予備費で233億円を支出する計画。17日から都内で配布が始まっていた。

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https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/05/08/kiji/20200508s00042000263000c.html

布製マスクの都道府県別全戸配布状況 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/mask.html