2020年6月12日 14時20分

スペイン西部の都市・モアナにある商店の入り口付近に、中国人を差別する匿名のビラが貼られた。中国紙・環球時報が11日付で伝えた。

スペインメディアによると、ビラには「中国によってつくり出された新型コロナウイルスが全世界に災いをもたらしており、スペインは深刻な害を受けた国の一つだ。中国人はネズミをも食べるため、その体には無数の細菌が付いている。また、スペインの中国人の多くが反社会的勢力のメンバーだ。彼らは脱税をして、不法滞在者を雇っており、スペインの社会と経済秩序を破壊している」などと記されていた。

記事によると、ビラには他にも、スペイン人が協力して中国製品をボイコットすべきだとの主張や、さまざまな理由を列挙して中国人や中国製品を「悪者」にする内容が書かれていたという。ビラを見た市民から通報を受けた警察が現在、人種差別の疑いで捜査を進めているという。

環球時報は、スペインのネットユーザーから「不満があれば面と向かって言うべきだ。匿名なのは自分が言うことが正しいという自信がないからだ」との指摘があったことを挙げた上で、「現地の中国系住民はより行動に気を付けるようになり、自らの行動でビラの内容が事実無根であることを証明しようとしている」と伝えた。

なお、他国でも同様の事件が起きており、今月初めには米ニューヨーク・ブルックリンのベイ・リッジで、「中国人がベイ・リッジを破壊している」「中国からの移民が新型コロナを蔓延させた」などと書かれたビラが見つかっていた。(翻訳・編集/北田)
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