宝塚市長選 維新、自民に打ち勝った山崎氏「新しい宝塚つくる」|総合|神戸新聞NEXT
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まちの未来は安泰ではない。
 宝塚は、比率が高いほど自由に使えるお金が少ないことを示す「経常収支比率」が96・9%で、
全国27特例市の中で22位と最後方を走る。
 阪神・淡路大震災の復興事業関係の市債残高は19年度末で約84億円もあり、今も償還は続く。
待機児童を解消し、ごみ処理場の整備に基金を積み立てる必要にも迫られ、20〜24年度には
65億円の収支不足が見込まれる。
 悪化する財政はインフラ整備にも影を落としている。大規模改修が必要な小中学校・幼稚園は20校園に上るが
手を付けられておらず、23年度までの市道補修計画も14%しか完了できていない。
 さらに、教育環境をどう改善するか。16年には女子中学生がいじめを苦に自殺し、
20年には中学柔道部顧問が体罰の傷害事件で逮捕された。中川市長は「教職員組合や市教委の改革」を
やり残した課題として挙げるが、手をつけるには高度な政治判断やバランス能力が求められる。
 「法律に基づく視点で政策を見直し、まちの価値を見いだしてほしい」。中川市長からそう託されたという山崎氏。
困難をどう乗り切るか、手腕が問われる。(西尾和高)