2022年9月14日


ウクライナ軍は、北東部での反転攻勢でロシア軍を押し戻し、多くの領土を奪還している。

しかし、新たに解放された地域では安堵(あんど)と悲しみが交錯している。住民からは、数カ月にわたるロシアの占領下で起きた拷問や殺害に関する証言が浮上している。
東部ハルキウ州の街バラクリヤで暮らすアルテムさんは、ロシア軍に40日以上拘束され、電気ショックによる拷問を受けたとBBCに語った。




苦痛と恐怖の「叫び声」

半年以上にわたりロシア軍に占領されていたバラクリヤは9月8日に解放された。残虐行為の拠点となっていたのは、ロシア軍が司令部として使用していた市内の警察署だった。
アルテムさんは、ほかの部屋から苦痛と恐怖による叫び声が聞こえてきたと証言した。
占領者たちはこうした叫び声が聞こえるよう、建物の騒々しい換気装置を止めたのだという。
「彼ら(ロシア軍)はみんなに電気ショックを受けた時の悲鳴が聞こえるように(換気装置を)止めていました」とアルテムさんは話した。「1日おきに一部の収容者にこういうことをしていました。(中略)女性に対しても」
アルテムさんも電気ショックを受けたが、1度だけで済んだという。
「2本の配線を持たされました」
「発電機がありました。速く動かせば電圧も上がります。『それを離したらお前は終わりだ』と言われました。そして尋問が始まりました。彼らは私がうそをついていると言って速度をさらに上げ始め、電圧も上昇しました」
アルテムさんは、軍服姿のきょうだいの写真をロシア軍が見つけたため拘束されたと話した。バラクリヤに住む別の男性は、ウクライナの国旗を持っていたという理由で25日間拘束されたという。
ある学校の校長を務めるタチアナさんは、警察署で3日間拘束された。その間、ほかの部屋から叫び声が聞こえたという。
私たちは警察署を訪れた。狭い部屋の壁には「主の祈り」の文字と、拘束された日数が刻まれていた。
ウクライナの警察官によると、2人用の部屋に最大8人が収容されていた。地元住民はロシア兵に捕まるかもしれないと、警察署の前を通り過ぎることにさえおびえていたという。






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https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-62886563