19日、一時、149円台後半まで値下がりし、32年ぶりの円安水準となりました。こうした円安の影響もあって、今、海外で働こうという日本人が注目をされています。アメリカで年収8000万円を稼ぐすし職人を取材しました。

(中略)
■寿司職人 年収300万円から“8000万円”

 アメリカ東海岸のビーチリゾート・マイアミ。ここで成功を収めた日本人が、寿司職人・田中康博さん(37)です。

 田中さん:「(Q.今現在の年収は?)7000万円から8000万円ですね」

 現在の年収は、およそ8000万円。2年前に独立し、マイアミの中心地に寿司店をオープン。店は連日多くの客でにぎわいをみせ、大盛況です。

 田中さん:「食材は9割、日本の豊洲から直接送ってもらっている。日本人がやっている以上、“おもてなし”だったり、サービスの部分で良い接客をして、皆さんハッピーになって帰ってもらいたい」

 ミシュランガイドにも掲載され、一番人気は「おまかせ10貫セット」。およそ8600円です。

 田中さん:「自分が独立しようと決めた時、年収5000万を目標にしてたんですけど、1年目でそれをクリアしたので。今は、自分のやりたいことをもっとやっていきたいなって」

 出稼ぎで、7年前にアメリカにやって来たという田中さん。現地で、妻と知り合い結婚し、現在は1歳の長女と家族3人で暮らしています。

 自宅は店から徒歩2分。窓からマイアミが一望できる家賃およそ50万円の“高級マンション”です。

 田中さん:「14畳くらいのリビングがあって、寝室×2、バスルーム×2。子どもが生まれて、子どもとの時間も必要ですし。すぐ行けたりっていう距離にいたほうがいいなって」

 さらに、来年には新しい店舗もオープン予定と、公私ともに順風満帆に見える田中さん。その大成功のきっかけとは…。

 田中さん:「アフリカの田舎で、10歳くらいの子どもに『寿司作って』って言われたことがきっかけで」

 20代で青年海外協力隊でアフリカを訪れた際に言われた「寿司作って」の一言。遠く離れた場所でも知れ渡る「日本の寿司って、すごい」と感じ、寿司職人になることを決意したといいます。

 帰国後、27歳から銀座の寿司店で修業しますが、当時は年収300万円。苦労が多かったといいます。修業時代は、客前で寿司を握ることができず、閉店後に一人練習に明け暮れる日々。

 田中さん:「日本でこのまま続けても、芽を出すにはちょっと条件が厳しい。それが海外だったら、もうちょっと芽が出やすいのかなって」

 そこで当時、兄弟子が働いていたニューヨークの寿司店で働くことを決意。アメリカに渡ると、すぐカウンターで寿司を握れるようになり、年収は修業時代の倍の600万円になりました。

 田中さん:「海外だったら、フラットな目で見られますし、プラス、スキルを生かしやすい」

 5年間働き、ためた資金でおととし、マイアミに念願の寿司店をオープンさせたのです。

 田中さんの年収は、わずか7年で300万円から8000万円になりました。しかし、日本を忘れたことはないといいます。

 田中さん:「寿司職人って外交官じゃないですけど、カウンターで接客してたら、日本のことたくさん話せますし、日本を伝えられますし。僕らなんかも、魚や米などを日本から買うんですよね。日本経済にも貢献できますし」

 まさに、アメリカンドリームをつかんだ田中さん。今後は…。

 田中さん:「将来的には、日本でチャレンジしたいっていうのはありますね。でも、自分のアメリカで今やっていることを頑張って続けて、その先にあるのかなって」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年10月20日放送分より)

テレビ朝日
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★1 2022/10/20(木) 15:17:56.83
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