群馬県は10日、主催する「県DX産業人材育成支援事業」の3講座を受講した50人の氏名とメールアドレスが漏えいするミスがあったと発表した。事務局を運営する有限責任監査法人トーマツ(東京)によるファイル共有システムの設定・運用ミスが原因という。

 県労働政策課によると、昨年12月下旬~1月下旬、トーマツがファイル共有システムで各講座の受講生全体に動画ファイルを共有した際、設定・運用のミスで、ほかの受講生の氏名とメールアドレスが閲覧できる状態だった。

 2月1日に受講生から「ほかの受講生の氏名とメールアドレスが閲覧できる」と指摘があり、2日にシステムの使用を中止した。県は3日にトーマツから報告を受け、7日に受講生に事情を説明して謝罪した。情報が悪用されたとの報告は寄せられていない。

 県はトーマツに対し、個人情報の厳正な管理と情報セキュリティ指導の徹底などを指示した。トーマツは上毛新聞の取材に「本件を真摯に受け止め、再発防止に取り組む」とした。

上毛新聞 23/02/11 17:00
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/240582