報道では「FRBが利上げを決定」というが、
厳密には正しくない表現。なぜなら、金融政策は、
FRB(取締役会)の決定事項ではないからだ。

主語は、地区連銀という子会社を含む
システム全体としての「Fed」または、
実際に金融政策を決定する「FOMC」になる。

なお、「FRBは民間会社だから政府の支配が
及ばない」などという陰謀論者がいるが、
これは聞くに耐えられない大嘘。

金融政策を決定するFOMCは、19名の合議制で、
最後は12名の多数決で決定する。投票権のある
12名は、FRB理事7名、地区連銀総裁5名。

FRB理事は全員、政府任命(上院承認)だから、
政府により任命された者が過半数を占める。