※2023/10/21 19:07
読売新聞

 山梨県大月市の伝説にちなんだ観光向けの「桃太郎神社」のさい銭箱が先月に盗まれていたことが、管理者への取材でわかった。施錠されていない日中の時間帯を狙われ、木製のさい銭箱は固定されていなかった。地元の有志たちが町おこしで設置した施設だったが、防犯対策が講じられていなかった。管理者は「みなさんの善意が盗まれて残念。ぜひ返してほしい」と話している。

さい銭箱が盗まれた「桃太郎神社」。赤鬼像の台座に置かれていた
 鬼を退治する桃太郎伝説は全国各地に残っており、同市もその一つ。伝説を生かして地域振興に取り組む「大月桃太郎連絡会議」が市所有の建物の一部を「桃太郎館」として改修後、昨年1月に木造の鳥居と、赤鬼がほこらを担ぐモニュメントを設置して観光用で無宗教の「神社」とした。

 9月27日午後2時頃、男がさい銭箱を盗もうとしているのを通行人の女性が見つけ、同会議の管理者とともに追いかけたが、逃げられた。さい銭箱は8月下旬に小銭約2500円を回収したばかりで、被害額は不明。逃げた男は中肉中背だったという。

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