※10/22(日) 7:00配信
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 バスの運賃箱に人の髪の毛が使われているらしい――。先日、SNS上でそんな話が注目を集めました。大手メーカーを取材すると「約50年前から人毛を使用しています」とのこと。採用に至った経緯を取材しました。

レシップに聞きました
 岐阜県本巣市に本社がある「レシップ」。

 運賃箱や押しボタン、整理券発行器、行先表示器などバス運行に必要な電装機器を作っている会社です。

 「走行距離に応じて運賃を表示したり、乗ったバス停に合わせて正しい運賃を収受したりと、システム的に連動する必要があります。開発から製造までを一貫して手掛けていることが強みです」

 そう話すのは、レシップホールディングス経営管理部の林紗也加さん。

 バス業界では名前の知られた会社で、運賃箱のシェアは6割超(3月末時点、自社調べ)。

 東京23区内を走る路線バスの運賃箱はすべてレシップの製品なんだそうです。

おそらく1970年ごろから使用
 林さんによると、バスに運賃箱が登場したのはワンマン運転がはじまった1960年代から。

 券売機や自販機などのように硬貨を1枚ずつ投入していたのでは、定時運行の妨げになりかねません。

 そうした事情から、硬貨と整理券を一緒に投入するタイプが一般的になったのではないかと考えられるそうです。

 そんな運賃箱が先日、SNS上で「インド人の髪の毛が使われている」と話題になりました。

 林さんに本当かどうかを尋ねると、こんな答えが返ってきました。

 「本当です。当時を知る社員が社内におらず、正確なことはわからないのですが、開発当初の1970年ごろから人毛を使用していると考えられます」

硬貨と整理券の仕分け部分に

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https://news.yahoo.co.jp/articles/ab002d69d5ee037f8adf952eb2948cfc0dceea7f