「渋谷ホームズを建て替えるとしても、5年前までは容積率の関係から高さ約110m程度のマンション計画しかありませんでした。ところがその後、清水建設と東急不動産と渋谷区が『取引』をしたんです。

 清水と東急は、渋谷ホームズの隣にある神南小学校の建て替えを行う。その代わりに、渋谷区は小学校の容積率と隣接する区道の敷地610㎡を提供する。その結果、容積率850%の限界を超えて、容積率1000%のマンションを建てられるようになったのです。都市計画の名のもとに公共財産を民間との間で入札なしに換金する初の試みです」(不動産鑑定士・森口英晴氏)