岐阜県と岐阜市は１日、県図書館と市立中央図書館に所蔵されている県内小中高校の学校史や記念誌計１９冊が計２９０ページにわたって故意に破られたり、切り取られたりする被害に遭ったと発表した。
県警が器物損壊容疑で捜査している。

被害があったのは、岐阜県図書館（岐阜市宇佐）所蔵の１０冊計１３４ページと岐阜市立中央図書館（同市司町）所蔵の９冊計１５６ページ。

県図書館では２階の郷土史コーナーの一角に並んでいた本のうち、１９７３〜２０１５年に出版された各学校の歴史をまとめた本が被害に遭い、卒業式や集合写真のページが多いという。
職員が４月２８日、書架の整理中に部分的に切り取られている１冊を見つけ、発覚した。本への落書きなどは過去にもあるが、大規模な破損被害は初めてという。

今回の事態を受け、県図書館は県内小中高校の学校史・記念誌４６２冊と類似する団体記念誌３０冊を書庫に移した。
今後、県内の市町村立図書館に情報提供して注意喚起する。

一方、県図書館から１日に連絡を受けて岐阜市立中央図書館が調べたところ、２階の開架書架「郷土資料」のコーナーに並べてあった県内小中高校の学校史・記念誌計９冊で被害が確認された。
吉成信夫館長は「図書館のサービスは利用者の良識を前提に成り立つもの。こうした行為に大きなショックを受けている」と話している。【岡正勝、高橋龍介】

配信　2017年5月1日 20時05分

毎日新聞　ニュースサイトで読む
https://mainichi.jp/articles/20170502/k00/00m/040/039000c

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【岐阜】県図書館所蔵の小中学校の学校史、集合写真切り取り被害　計約120ページ　
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