http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170517/k10010985071000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_013

日本を訪れているニュージーランドのイングリッシュ首相は、都内で企業関係者らを前に講演し、アメリカが離脱を決めたTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、残る11か国での発効に向けた議論で日本とともに主導的な役割を果たしていく考えを示しました。

協定の事務局として文書の取りまとめ役を務めてきたニュージーランドは、アメリカを除く11か国で発効を目指すべきだとしており、今月11日には日本に次いでTPPの承認を閣議決定しています。

17日、都内で両国の企業関係者らおよそ190人を前に講演したイングリッシュ首相は、アメリカの離脱についてがっかりしたとしたうえで、「TPPはアジア太平洋地域の貿易と経済成長を活性化させるものだ」と訴えました。

そして、「保護主義の台頭を前に、自由貿易と地域間の経済統合の実例を示していくことがとりわけ重要だ。ニュージーランドは日本と肩を並べて、残る協定参加国に対してリーダーシップを発揮していきたい」と述べて、今月21日にベトナムのハノイで開かれる11か国の閣僚会議で、日本とともに協定発効に向けた議論で主導的な役割を果たしていく考えを示しました。

5月17日 17時35分