富山中央署刑事1課の男性巡査長(28)が道交法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検された事件を受け、富山県警は、午後11時以降の飲酒禁止などを求めた「飲酒3原則4注意」の通達を出した。

通達は1日付。県警は所属長を通じて全警察官、職員に徹底する。

県警は昨年10月、当時の富山西署員が酒気帯び運転の疑いで逮捕された事件を受け、2次会や午後11時以降の飲酒を自粛するように求める警務部長通達を出していた。
しかし、半年後の今年4月に再び警察官による酒気帯び運転が発覚したことを受け、より厳しい内容の通達を出して綱紀粛正を求めた。

飲酒3原則は本部長通達で、「飲酒場所への車両の持ち込みの禁止」「3次会の禁止」「午後11時以降の飲酒の禁止」を求めている。
飲酒4注意は警務部長通達で、「自分の適量、限度をわきまえること」「職責を自覚した言動」「飲みすぎた者へのフォロー」「翌朝の二日酔い運転への注意」を求めている。

巡査長は4月21日夜、富山中央署の同僚との懇親会に参加し、その後、同僚3人と2次会、3次会に行き、22日未明まで飲酒した後、自家用車を運転。
富山市掛尾町の県道で、信号待ちをしている途中に運転席で眠り込んだところを発見された。

また、県警は2日、県内15署の副署長や次長、本部の各課次席ら幹部約50人を集めた臨時副署長等会議を開いた。
県警本部で開かれた会議で、渡辺泰輔警務部長は「警察に対する信頼を大きく損ねるもので、極めて遺憾」と述べた上で、
「飲酒に関して自分を律することのできない者は警察職員としてふさわしくないとの認識を職員全体に共有させ、深夜に及ぶ飲酒、泥酔するまでの飲酒といった節度を欠く飲酒慣習を排除するように努めてほしい」と指示した。

渡辺警務部長(左)の訓示を聞く県警本部の各課次席(2日、富山県警本部で)
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配信 2017年06月03日 17時24分
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