殺人未遂事件の被告人として出廷した大阪地裁の裁判員裁判で包丁を所持していたとして、
銃刀法違反罪に問われた無職、原田恵美被告(21)=殺人未遂罪で懲役2年の実刑確定=の初公判が5日、大阪地裁(村越一浩裁判長)で開かれ、原田被告は起訴内容を認めた。

検察側は懲役10月を求刑し、即日結審した。判決は27日。

原田被告は被告人質問で「法廷で隣に座っている弁護士か裁判官を狙おうと思っていた」と供述。
「(裁判官には)包丁を投げつけようと思っていた。裁判員に当たっても仕方ないかなと思っていた」とした。
ただ、予想以上に傍聴人が多かったため「(かばんから)包丁を取り出す勇気がなかった」と説明した。

論告などで検察側は、被告が将来不安から、投げやりな気持ちで包丁を持ち込んだと指摘。
「一歩間違えれば、殺傷事件が起きていた」と批判した。

起訴状によると、原田被告は2月13日、大阪地裁の603号法廷で、包丁1本(刃渡り約16センチ)を所持したとしている。
原田被告は昨年6月に同居の姉を包丁で刺したとして起訴され、同11月に保釈されていた。

配信 2017.6.5 11:32更新
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170605/wst1706050025-n1.html